1996 Fiscal Year Annual Research Report
性染色体へのトランスジーン導入と雌雄胚の着床前選別
Project/Area Number |
08458238
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡部 勝 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30089875)
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Keywords | green fluorescent protein / transgenic mouse / embryonic stem cell |
Research Abstract |
ベクターの開発 発現の確認が簡単にでき、しかも、観察後に培養を続けたり、仮親に移植したりすることが可能なマーカーとして発光オワンクラゲの産生するgreen fluorescent protein(GFP)遺伝子を選んだ。胚発生の初期から発現を観察できるようにGFPをchicken beta-actinのpromoter、cytomegalo virusのenhancerに結合したものを作製した。 マイクロインジェクションによるトランスジェニックマウスの作製 予定に従い、現在まで約2000個以上の卵子に遺伝子を注入して40ライン以上のトランスジェニックマウスを作製した。いずれも卵子の段階で緑色の蛍光を発することが確認された。現在、性染色体への組み込みを確認するため交配により検討を行っている。 Fish法によるintegration siteの検討 より簡単に性染色体への組み込みを確認するために、Fishi法による観察法の条件の設定を行いつつある。これは、事項に述べる胚性幹細胞(ES細胞)を使用した方法をとるためには必須のステップである。 ES細胞を用いたGFPランスジェニックマウスの作製 GFPとneo耐性遺伝子をES細胞に電気的に導入し、現在までに約30クローンの緑色蛍光をもつES細胞を得た。この中からカリオタイプを検査したところ、正常なクローンが8つ得られたのでこれらのクローンへの組み込み部位をFish法により検討中である。まらさらに同様なES細胞のラインを次々と作製している段階である。
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