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1997 Fiscal Year Annual Research Report

表面電極を用いた治療的電気刺激による脳卒中片麻痺患者の歩行能力改善に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08458283
Research InstitutionYAMANASHI MEDICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

市江 雅芳  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20193427)

Keywords治療的電気刺激 / 脳卒中 / 片麻痺 / 表面電極 / 関節可動域 / SLR / 歩行速度 / 慢性期
Research Abstract

昨年度分6名に加え、本年度分として5名の慢性期脳卒中片麻痺患者(Brunstromのステージ:3〜4)に治療的電気刺激(Therapeutic Electrical Stimulation:TES)を行った。電気刺激には、2チャンネルの携帯型電気刺激装置であるOG技研社製PULSECURE-PRO KR-7を用いた。これまでの経皮的埋め込み電極を用いたTBSでは、抗重力筋として大殿筋と大腿四頭筋を、尖足防止に前脛骨筋と腓骨筋群を交互に電気刺激し効果を上げていた。また、1回15分の電気刺激治療を1日6回行っていた。そこで、このプロトコルを参考に、二組の電極を大腿前面と下腿前面に貼付し、主として大腿直筋と前脛骨筋が刺激されるようにした。パルス幅0.3ms、刺激周波数30Hz、連続通電時間15秒でふたつのチャンネルを交互に電気刺激し、1回の治療を15分間として、午前と午後の1日2回行った。治療前を含め、4週間ごとに12週にわたって評価を行った。評価項目は、自動的および他動的関節可動域(足関節、膝関節、股関節、SLR)、歩行速度、歩数、2次元画像動作解析装置(応用計測研究所社製Quick MAG)による歩容の解析、Brunstromのステージ変化とした。短下肢装具使用患者については、装具装着時の歩行についても同様な評価を行った。本年度行った5名の患者の全例に歩行速度の改善が認められた。また、SLR関節可動域については、4例に自動的な、3例に他動的な改善が認められた。さらに、1例については、Brunstromのステージにも改善が認められた。以上、昨年度の結果と合わせて、治療的電気刺激は、機能回復がプラトーに達している慢性期の脳卒中片麻痺患者の歩行の改善に効果があることが判明した。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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