1996 Fiscal Year Annual Research Report
中性子線残留内部応力測定に必要な特殊中性子チョッパの開発・研究
Project/Area Number |
08459014
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野 正義 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (70027415)
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Keywords | 中性子分光器 / 中性子デイスクチョッパ / 中性子散乱・回析 / 中性子飛行時間法 / 残留応力 / 工業材料 / 金属基複合材料 |
Research Abstract |
1.チョッパ系:中性子通過率、全測定系波長分解最適化シュミレーション後、設計・製作して高速回転試験を終了・完成した。平成8年11月中旬、京大炉スーパーミラー中性子導管実験室に設置・特性試験を経て共同利用実験に供された。 2.性能試験: (1)中性子波長分解能、強度の定量化:それぞれ、2.5倍および3.4倍向上したことを確認した。従って、総合的な性能は、約8倍改善された(黒鉛単結晶を用いた特性試験)。 (2)α/γ多相鋼、SiCw/ALなど、従来測定した試料による測定:各結晶格子面(hkl)反射ピークが明瞭に分離・観測された。試料全体に平均化された格子面間隔の相対ひずみ量測定が10^<-3>〜10^<-4>領域にわたって可能になった。 3.国内外での研究活動: (1)中性子散乱に関する第1回ヨーロッパ国際会議出席:研究目的、経過、成果の発表。 (2)第32、33回X線材料強度に関するシンポジュウム(日本材料学会、平成8年7月、12月)および京都大学原子炉研究所学術講演会(平成9年1月)で研究成果の発表を行なった。 (3)金属材料強度国際会議(ICSMA-11,8月、Czech)で研究発表を行なう。 (4)外国人研究者招聘:1995年5月以来、LWR15(チェコ)グループとの共同実験を実施してきており、その成果が出版の運びになった(残留応力測定国際会議(ICRS-5、1997年6月,Sweden)。さらに、このグループの一人が1997年1月末に来所し、データ精密解析手法の確立に関する開発・研究を行なった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Masayoshi ONO: "A High Resolution Disk Chopper with Two-stage Rotors for Neutron Rime-of-Flight Spectroscopy" Rhysica B. (in press).
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[Publications] Masayoshi ONO: "Micro-strain Metallic Materisls and Composites by Neutron Scattering at KUR" J.Materials Science & Engineering A. (in press).