1998 Fiscal Year Annual Research Report
「絵になる景観」を適用した環境設計の手法に関する研究
Project/Area Number |
08459020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
萩島 哲 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (70038090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵤 心治 山口大学, 工学部, 講師 (30264071)
坂井 猛 九州大学, 大学院工学研究科, 助教授 (30253496)
出口 敦 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 助教授 (70222148)
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Keywords | 景観形成基本計画 / 都市景観 / 水景観 / 道景観 / 緑景観 |
Research Abstract |
景観形成基本計画を平成9年度時点で策定ずみもしくは策定予定の自治体は、全国で329自治体である。本年度は、その中の128自治体の景観形成に関する計画や条例を収集し、景観形成基本計画の図面構成を分析した。 1. 自治体の景観形成計画の枠組み 景観形成基本計画の図面構成から判断すると、景観資源の現状を把握する「現況図」、それを受けて問題を把握して課題を示す「課題図」、課題を受けて景観の整備のための方針を示す「計画方針図」、計画方針の中で重点的に整備すべき地区や重点的に整備すべき項目を示した「重点地区計画図」の4段階で構成すべきことを、明らかにした。 2. 景観形成の課題図 課題図を作成している自治体は相対的に少ないが、「課題図」を作成している自治体では、河川景観の保全・修復を課題にあげる「水」や、景観シンボル道路や都市軸の道路整備にかかわる「幹線道路」に関する項目が多く表示されている。 3. 景観形成の方針図及び重点地区計画図 計画方針図では、「水」「道」「緑」「建物」に関する方針が多く表示されており、特に「水」は、水質の浄化、潤いのある水路景観の保全、緑の中の親水空間の保全と活用などが多くの項目が表示されている。 重点地区計画図では、都市の特性に応じて市全域を小地区に区分して計画する場合と景観要素の重点項目に着目して計画する場合の2種があり、小地区で計画する重点地区計画図では行政区や小学校区に区分して計画、重点項目別の場合は緑景観や河川景観を重点的に計画している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 鵤心治: "広重の浮世絵風景画にみる樹木の構図的機能に関する考察" 日本建築学会計画系論文集. 507. 165-171 (1998)
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[Publications] 坂井猛: "浮世絵風景画に描かれた宿場の景観構成に関する考察" 日本建築学会計画系論文集. 509. 149-156 (1998)
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[Publications] 伊藤解子: "景観マスタープランに見られる景観要素に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 559-560 (1998)
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[Publications] 村上英夫: "街路景観におけるスカイライン -距離景と仰角を用いた街路景観の考察-" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 595-596 (1998)
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[Publications] 萩島哲: "日本の地方自治体における景観形成基本計画の図面構成に関する研究" 西京大学校都市工学科創立国際学術セミナー論文集. 14-34 (1998)
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[Publications] S.Ikaruga: "Characteristics of River Landscape in Ukiyo-E Art" Proc. 1st Int.sympo.on City Planneng and Environmantal Management in Asian Countries,Ujung Pandang,Indonesia,. 257-272 (1998)