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1997 Fiscal Year Annual Research Report

上層大気測定用中性ガス質量分析器の開発研究

Research Project

Project/Area Number 08554015
Research InstitutionInstitute of Space and Astronautical Science

Principal Investigator

鶴田 浩一郎  宇宙科学研究所, 惑星大気計測学, 教授 (10013682)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 早川 基  宇宙科学研究所, 磁気圏物理学, 助教授 (90167594)
山本 達人  宇宙科学研究所, 磁気圏物理学, 教授 (90182633)
向井 利典  宇宙科学研究所, 磁気圏物理学, 教授 (60013695)
Keywords中性ガス質量分析 / 速度分布関数 / 飛翔体搭載
Research Abstract

人工衛星等の飛翔体に搭載する飛翔時間計測型中性ガス質量分析装置の開発が目的である。装置の原理は入射中性ガスをパルス的に電離した後、生成されたイオンを一定距離を一定の電界の中を走らせて、飛翔時間、到達点の位置を計測する事により入射粒子の質量と速度を同時に求める物である。この原理は装置壁面の影響を除去するために我々が考案した物であり、原理としては簡単であるが、具体的な装置として実現するにはいくつかの要素的検討が必要である。今年度は観測ロケット(SS520)用の搭載装置の製作及び人工衛星(カナダから小型衛星搭載の引き合いがある)用の搭載装置を開発するための検討並びに試験装置の開発を行った。我々が従来考えていた、一回の電離パルスで一個以下の中性ガスを電離する方式では、対象ガスの速度分布を測定するためにはどうしてもある程度以上の時間が必要であり、観測ロケットのように比較的速度の遅い飛翔体ではこれでも十分であるが、人工衛星のように早い速度で大気中を移動していく飛翔体に搭載するには時間分解能が不十分であった。この問題点を解決するために、一回のパルスで多数のイオンを生成し、検出器側で飛翔時間によるゲートを設けイオン種を選別し、CCDカメラでその到達位置を測定する事によって一回の計測に要する時間を短縮すると同時に位置検出の精度を向上させる方法を考えた。現在、この方式を試験するための高速ゲート対応型のMCPと冷却CCDカメラなどの実験装置の整備がほぼ完了したところである。今後、約半年かけてさまざまな特性試験を実施した後に、そのデータを元に飛翔体搭載用の装置の設計に入る事を考えている。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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