1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08555002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小野 光弘 山形大学, 工学部, 教授 (60007010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塙 政利 (株)東芝, 那須工場, 研究チームリーダ
平田 拓 山形大学, 工学部, 助教授 (60250958)
下山 雄平 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50123948)
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Keywords | 電子スピン共鳴 / 高周波パルス増幅器 / 生体計測 / パルスシーケンス / ループ・ギャップ共振器 |
Research Abstract |
3年間の研究計画の内、1年目の今年は350MHzパルス電子スピン共鳴装置の作製を行った。装置は以下の部分に分かれており、それぞれが協調して動作するようにコントロールされている。 1.高周波発振器及び周波数計測部:ループ・ギャップ共振器の共振周波数を自動的に計測する(アンリツMS2661Aを使用)。計測された周波数に発振周波数を設定し連続波を供給する。 2.磁界制御部:発振周波数に応じて電子スピン共鳴現象が生じる磁束密度を電磁石により実現する。 3.パルス制御部:試料に照射する電磁波パルスと受信回路のタイミングの制御を行う。高周波パルスは専用の増幅器(サムウエイ146-4799B)で増幅される。 4.マイクロ波回路部:受信した信号を位相検波し、ディジタル・ストレージ・オシロスコープに蓄積する。 5.ソフトウエア部:1〜4の装置を連携して動作させるためのGP-IBコードによって構成されている。 UHF帯(350MHz)の周波数を使用しているために、水による誘電損失が少ないことがこの装置の特長である。これは通常のXバンド(約9GHz)に比べ極めて低い(約4%)周波数を使用していることに起因している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Mitsuhiro Ono: "Development of an L-band pulsed ESR directing for in vivo measurements" 18th Annual Meeting of Japan Society of Magnetic Resonance for Life Science. 38 (1996)
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[Publications] 平田拓: "Lバンド・サーフェイスコイル型共振器の試作" 第18回磁気共鳴医学会講演要旨集. 39 (1996)
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[Publications] 平田拓: "ESR計測用サーフェイスコイル型共振器の試作" 磁気共鳴と医学. 8・1997. 75-78 (1996)
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[Publications] S.Yamada: "Molecular orientation and growth direction of polydiacetylene single-crystal monolayer at the air-water interface" Japanese Journal of Applied Physics. 35. 4480-4485 (1996)