1997 Fiscal Year Annual Research Report
コロナ放電型高出力アクチュエータおよびオゾン発生器の試作とその実用化試験
Project/Area Number |
08555070
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
服部 正行 仙台電波工業高等専門学校, 教授 (00007022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 健吉 シシド静電気(株), 横浜工場・常務取締役, 工場長
大泉 哲哉 仙台電波工業高等専門学校, 教授 (70152048)
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Keywords | コロナ放電 / 円筒型コロナモータ / コロナモータ型オゾン発生器 / ディスク型コロナモータ / 多段構成コロナモータ / コロナモータ型空気清浄器 |
Research Abstract |
(1)多段構成に適している前年度提案・製作したディスク型コロナモータに関して、回転数、エアギャップおよびモータの段数を変化させた場合の印加電圧に対するコロナモータの発生トルク特性に関して、より定量的な測定を行った。これらの結果の一部は、電気関係学会東北支部連合大会ならびに静電気学会全国大会において講演発表を行った。 (2)前年度試作したコロナモータ型オゾン発生器を発展させ、コロナモータ型空気清浄器の試作を行った。この装置は、イオンおよびオゾンの発生、電気集塵の機能を備えたものであり、常時はコロナ放電によるイオン風を利用して各機能を引き出している。また、急速な集塵機能が必要な場合などには,コロナモータの回転を利用した空気流を利用して高性能化を図るように工夫されている。 現在は集塵機能等の基本性能の測定を行い、十分その期待された機能を果たすことを確認している。なお、コロナモータ型オゾン発生器の特性測定結果の一部は静電気学会全国大会において講演発表を行っている。 (3)昨年度購入の「制御系設計および実装ツール」を用いた、コロナモータの発生トルク特性の測定法を自動化するために、サーボアンプ等の周辺装置の製作ならびに制御プログラムの開発を行った。その際、今年度購入したディジタルオシロスコープ等の測定器類を活用している。 現在、MATLAB、SIMULINKを用いたDCモータによる速度制御系のシミュレーションが終了し、自動測定システムとしての実用性を確認している段階である。また、現在は放電電極の形状や電極数を変えたコロナモータの特性を手動の速度制御と指示計器からのデータ読みとりによってデータ処理を行っているが、上述の測定システムにより早急に高能率化を図る予定である。
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[Publications] 後藤・大泉・和泉・服部: "多段構成ディスク型静電コロナモータの開発(第1報)" 平成9年度電気関係学会東北支部連大講演論文集. 88-88 (1997)
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[Publications] 服部他4名: "ディスク型コロナモータの基礎的研究(II)" 静電気学会講演論文集'97. 127-130 (1997)
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[Publications] 菅野・司・和泉・服部: "コロナモータ型オゾン発生器の特性" 静電気学会講演論文集'97. 137-138 (1997)