1996 Fiscal Year Annual Research Report
バリアブルダンパーを用いた土木構造物の震動制御機構の開発
Project/Area Number |
08555115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 忠信 京都大学, 防災研究所, 教授 (00027294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
QI Kai 京都大学, 防災研究所, 非常勤研究員
北 勝利 京都大学, 防災研究所, 助手 (60234225)
鈴木 祥之 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50027281)
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Keywords | 電磁型バリアブルバンパー / 制御則 / 自己学習機能 / 制御シミュレーションシステム / 粘性バリアブルダンパー |
Research Abstract |
設計外力を大幅に減少できる構造として、橋梁の支承や原子力発電施設の支持機構にバリアブルダンパーを制震構造として用いる場合を想定し、必要とされるバリアブルダンパーの動特性を明確にするとともに実用化を目的として新しい機構の電磁型バリアブルバンパーを設計開発し、これまで当該研究室で開発してきた既存の粘性ダンパー(既存設備)との性能比較を行って、新しく開発したダンパーの有用性を確認した。以下には本年度の成果を列挙する。 1)すでに開発済みの制御則を自己学習機能を有するアルゴリズムに基づいて、システム特性を自動修正できる制御則に書き換え、それを組み込んだ汎用の制御シミュレーションシスムを完成させた。 2)電磁型バリアブルダンパーを試作してその特性実験を行った。 3)電磁型ならびに開発済みの粘性バリアブルダンパーの動特性を表現できる力学モデルを構築し、それを用いて橋梁系の最適震動制御を実現するための制御系を設計した。 4)既存のワークステーションを利用し、バリアブルダンパーを内蔵する構造物の動的構想解析を実施できるプログラムの開発を行い、非線形挙動をする構造系の震動制御の数値実験が行えるシステムを構築した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Sato,K.Takei,N.Yamasita: "A Recursive Non-Linear Structural Identifecation with Fading Memory" Proceedings of the Sixth NTU-KU-KAIST Tri-Lateral Seminar/Workshop on Civil Engineering. 81-86 (1996)
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[Publications] 佐藤忠信,佐藤誠,田中悟: "バリアブルダンパーによる減衰力の制御" 免震制震コロキウム講演論文集. 225-232 (1996)
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[Publications] T.Sato,M.sato,S.Tanaka,K.Toki: "Modeling of a variable damper and its application" 2nd International Workshop on Structural Control. 482-486 (1996)