1996 Fiscal Year Annual Research Report
次世代交通システムにおけるネットワーク分析手法の展開
Project/Area Number |
08555133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松井 寛 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 隆 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (90262964)
高山 純一 金沢大学, 工学部, 助教授 (90126590)
朝倉 康夫 愛媛大学, 工学部, 助教授 (80144319)
溝上 章志 熊本大学, 工学部, 助教授 (20135403)
宮城 俊彦 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20092968)
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Keywords | 交通ネットワーク流 / 利用者均衡配分 / 高度情報化社会 / 次世代交通システム |
Research Abstract |
高度情報化社会に向けて道路交通システムにおけるインテリジェント化が進められつつあるが、これに対応すべく次世代交通システムに向けた交通ネットワーク分析がますます重要となってきている。本研究は交通ネットワーク流の動学的分析手法の開発を目的に、具体的には次世代交通システムを考慮した交通ネットワーク研究の社会的意義や位置付けの再検討,実務・理論両面での交通ネットワーク分析の現況と今日的課題の明確化,動学的な現象分析のための各種ネットワークフローモデルの高度化について研究を行った。 本年度の研究成果としては、(1)次世代交通システムに向けて必要となる交通ネットワーク研究課題を整備し、従来のモデルの持つ問題点と今後の研究課題を体系化した。(2)交通量配分における入力データの合理的効率的設定法,OD交通量推計法,静的均衡配分手法,動的均衡配分手法,出力データの評価手法等について方法論的分析を行い、理論の高度化と実用化に向けての有効な研究成果を得ることができた。 次年度の研究計画としては、いくつかの都市圏の交通ネットワークを対象とした実証的研究を実施して、モデルの検証と精緻化を行うとともに、汎用性のあるモデルとしてできるだけマニュアル化する方策について引き続き研究を行う予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 松井 寛・藤田素弘: "時間帯別通勤時刻選択モデルのための調査・集計・モデリングの検討" 土木学会土木計画学研究講演集. No,19(1). 463-466 (1996)
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[Publications] 宮城俊彦: "ネットワーク変形に基づくアグセシビリティの公理的導出" 土木学会土木計画学研究講演集. No,19(1). 545-548 (1996)
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[Publications] 溝上章志: "一般街路における交通混雑の物理的特性値とドライバーの渋滞意識との対応分析" 交通工学. Vol.31, No.6. 9-17 (1996)
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[Publications] 朝倉康夫: "交通ネットワークにおける迂回の限度を考慮したODペア間信頼度の指標" 土木学会論文集. No.555, IV-34. 41-49 (1997)
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[Publications] 高山純一: "金沢市における通勤快速バス運行の事前・事後分析に関する研究" 都市計画論文集. No.31. 439-444 (1996)
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[Publications] 赤松 隆: "多起点多終点ODにおける渋滞延伸を考慮したリアクティブ動的利用者最適交通量配分" 土木学会論文集. No.555, IV-34. 91-102 (1997)