1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08555138
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
住友 恒 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 禎彦 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10184657)
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Keywords | 浄水高度処理 / 臭気物質 / 2-メチルイソボルネオール / アンモニア / 生物活性炭 / カルシウム / マグネシウム |
Research Abstract |
本研究は水道の高度処哩に用いられる生物活性炭ろ過について,これを制闘し,ひいてはその設計法を確立することを目的としている.処理の対象物質は親水性のアンモニアと疎水性の臭気物質であり,これらの同時除去も目的となる.本年度は、オンラインプロセス自動分析装置を用いて琵琶湖水中のマグネシウム濃度を測定制御し,対象物質の除去方法を検討した. 1. 琵琶湖水のpH値,マグネシウム/カルシウム比を自動的に制両する方法を確立した 2. これまでに, 2-メチルイソボルネオールとアンモニアを高効率に同時に分解させるため,琵琶湖水を用いて,そのpHおよびMg/Ca比を制御しつつ,生物分解性を検討した 3. 琵琶湖水を通水した生物活性炭ろ過層における除去過程についても、同様の検討を行った。除去効果の変動要因について、MIBやアンモニアの水素解離物質とMgやCaなどの金属イオンとのキレート結合にあるものと推論した。自動滴定の結果から、この解離係数を数値化し、現象の理論的考察をを可能にした。PHやMg/Ca値に依存する親和能を以下に数値化し、解析に活用すればよいかも例示することができた。
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[Publications] H.Sumitomo: "pH and Mg/Ca Control for Biological Treatment of An Offensive Flavour (2-MIB)" Water Science and Technology. Vol.37 No.10. 101-106 (1998)
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[Publications] 住友恒: "生物活性炭の親和性と処理能力に関する研究" 水道協会雑誌. Vol.67 No.6. 7-18 (1998)