1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08555255
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島田 荘平 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40011233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大賀 光太郎 北海道大学, 工学系研究科, 助手 (40133706)
岡屋 克則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80134493)
岡野 靖彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30011092)
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Keywords | フレームジェット / リサイクリング / 乾燥 / 解砕 / 下水汚泥 / 水酸化アルミニウムスラッジ / 原油スラッジ |
Research Abstract |
フレームジェットリサイクリングシステムの基礎性能を把握し、システム構成機器の中で、その設計法がまだ十分に確立されていない処理タンクの設計の指針を求めるため、およびリサイクリングシステム全体の特長を把握して個々の機器の合理的な構成を図るため、水酸化アルミニウムスラッジ、下水汚泥、原油スラッジの3種の廃棄物を処理・再資源化する実験を行った。この実験結果を、熱効率と伝熱容量係数でまとめ、処理性能(乾燥性能)を評価した。熱効率の最大値は約60%であった。これは、実験プラントでは、燃焼ガスが大気中に直接放出され、熱回収が行われていないためである。実際のプラント設計では、この排熱の回収が不可欠である。また熱効率を大きくするには、バ-ナ自体のの熱効率を向上させる必要もある。伝熱容量係数は最大で、800(kcal/m^<**>3/h/℃)であった。この値を大きくするには、乾燥度が確保されるのであれば、できる限り低い温度で処理するのがよい。ノズル出口と処理タンク底までの距離は小さい方が熱効率がよい結果となった。これは、距離が小さいとタンク底部に強力な循環流が形成され、またタンク底部に流動層と同じような状態が形成されるためと考えられる。原材料によっては、(粉砕なしで)解砕のみで産物が回収される事が望ましい場合もある。このためには、熱発生装置に、乾燥と粉砕の能力割合を調整できる機能をもたせるようにする必要がある。 コスト面でみると、回収産物の販売だけでは、処理コストは回収できない。現時点では、廃棄物の処分費が収入として計上できる条件の場合に企業化が可能である。
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