1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08556014
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Section | 試験 |
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
桂樹 徹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (80081579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 信行 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10273848)
小野寺 慶子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (70202380)
古久保 哲朗 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10271587)
北川 久雄 オリンパス光学工業株式会社, 第二開発部企画二グループ, 係長(研究職)
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Keywords | スクリーニング / サイトメトリー / レーザー顕微鏡 / 細胞融合 / ミクロマニピュレーター |
Research Abstract |
[目的] スライドグラス上のサンプルをレーザー光で走査して個々の細胞の蛍光を測定し、サイトメトリー解析ができる顕微鏡slide-based laser scanning cytometer(LSC)はサイトメーター顕微鏡と呼ぶべき装置で、解析により望む情報を持つ細胞の座標値と画像を呼び出すリコール機能を備えている。この研究では、その細胞を分取するためにミクロマニピュレーターと連動する機構を設計し、「セルソーター顕微鏡」を製作する。 [方法] アルコール発酵能が高いSaccharomyces cerevisiae(SC)とα-アミラーゼとグルコアミラーゼの活性が強いSaccharomycopsis fibuligera(SF;蛍光色素FITCで標識する。)の間の細胞融合をモデル系とする。 [結果と総括] 本年度はまずオリンパス光学工業社においてLSCにミクロマニピュレーターを組み込み、セルソーター顕微鏡の原型を完成した。 プロトプラスト融合法により2株のモデル酵母の間で細胞融合をさせた。両者と融合細胞が混合する細胞集団を溶融寒天に混釈し、スライドグラスに塗付して軟寒天とした。このスライドをサンプルとして、装置を運転し、蛍光標識された細胞を特定してリコール機能により検鏡し、結果をサイトメトリー解析の結果と照合した。ミクロマニピュレーターにより採取した個々の細胞は平板培地上に移して培養し、保存した。 来年度はまず、生じたコロニーが目的の細胞のクローンであることを、形態的、生理的な解析により確認しなければならない。照合には発酵能とアミラーゼ活性を各々SCとSFの指標とする。
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