1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08556031
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Section | 試験 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂本 亘 京都大学, 農学研究科, 教授 (50013587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸川 弘 (株)アレック電子, 代表取締役
藤原 建紀 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30243075)
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Keywords | マイクロデータ タグ / トラッキング / バイオテレメトリー / マダイ |
Research Abstract |
研究は実施計画に示したように、A)実験室における基礎実験、B)海洋における自然状態での実験、の2つの部分に分けて行った。以下にそれぞれの部分について報告する。 A)マダイを用いて心拍数、心電位を酸素消費量との関係を測定した。150リットル(100x50x30cm^3)の海水を入れることのできる、閉鎖循環系水槽を作成し、循環水の入口と出口に溶存酸素計を挿入した。水槽内にマダイを入れ、3ないし5日間心電位と心拍数を連続的に計測しながら、個体の体長と環境水温をパラメターとして酸素消費量をモニターした。これらの数値は直流増幅器、AD変換器、パソコンをへてフロッピ-デスクに記録させ解析した。用いた個体は5個体で、水温は5段階変化させた B)高速曳航型超音波魚類追跡装置を完成させ、若狭湾において実際にマダイを追跡し、探査可能距離、受信信号強度、最高探査速度をそれぞれ求めた。その結果、最高5ノットで1.3km先から個体の位置を発見することが可能であることを見いだした。なお、我々の実験が成立すると同時に本装置は正式に製品として一般に販売され始めた。さらに、曳航型と同時に船首装着型による実験も試み、この方法でも4ハイドロホン位相差型追跡が可能であり、動きの遅い魚類の追跡には精度も高く示されることを発見した。これらの海洋におけるテスト実験を終了させた後、天然マダイを用いて20日間にわたり、実際の行動追跡とその範囲、その際に必要とする酸素消費量の見積をおこなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] W.Sakamoto: "Migration paths of the adult female and male loggerhead turtles determined through satellite telemetry" Fisheries Science. 63(印刷中). (1997)
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[Publications] N.Takai: "Settlement Characteristics and habitats use of lake biwa catfish Silurus biwaensis measured by ultrasonic telemetry" Fisheries Science. 63(印刷中). (1997)