1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08556031
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
坂本 亘 京都大学, 農学研究科, 教授 (50013587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸川 弘 アレック電子(株), 技術開発部, 研究員
藤原 建紀 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30243075)
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Keywords | バイオテレメトリー / マダイ / ピンガー / ハイドロホン / 心拍数 |
Research Abstract |
遊泳行動追跡装置の開発は,2つの部分に分けて行なった。1)は高速で遊泳生物の行動を追跡し,移動する個体位置の連続記録可能な装置を開発することである.2)は生物個体の情報を超音波により搬送させ,1)で開発した装置により船上で受信し,記録するシステムを開発することである.両者を組み合わせることにより,初期の目的が達成される.原理は,対象生物に小型超音波発信機を装着し,そこから発信される信号を曳航式デプレッサーに送着した4個のハイドロフォンで受信し,受信音圧差から船上のマイクロコンピュータを通して位置情報とともに記録し,解析するものである.曳航式受信装置は別途予算で平成7年度に基本部分の設計を終え,完成品の受信状況と曳航性能テストをこの科学研究費により平成8年度に行った.その結果,最大5ノットで約1km先の個体から信号を得ることに成功した.高速で探査可能となったことは,見失った個体を広域探査する時や,遊泳速度の早い個体の追跡にも効果的であることが分かった.2)の生物情報収集システム開発として,自由に遊泳している魚個体から心臓の鼓動を得るための,心拍ピンガーを開発した.心臓の鼓動は個体のストレスや,摂餌・睡眠状態,環境水温変化の影響などを把握するのに有効である.平成9年度には長さ50mm,直径15mm,空中重量20gのピンガーを開発し,行動とともにマダイから30時間にわたって連続的に心拍数を計測することに成功した.これら,一連の成果から,この科学研究費により開発したシステムは市販することが可能になった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 坂本 亘 他3名: "Migration paths of the adaltfemale and male loggerhead tartles Caretta caretta determined through Satellite telemetry." Fisheries Science. 63. 547-552 (1997)
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[Publications] 高井則之, 坂本 亘 他4: "Settlement characteristics and habitates Use of Lake Biwa Catfish Siluru s biwaensis measured by ultrasonic telemetry." Fisheries Science. 63. 181-187 (1997)
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[Publications] 坂本 亘, 高井則之: "超音波バイオテレメトリーによる水圏生物行動研究" 月刊 海洋. 29. 142-148 (1997)
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[Publications] 北川貴士、 坂本 亘 他2名: "琵琶湖北湖塩津湾におけるビワコオオナマズの回遊測定" 海洋理工学会誌. 2. 91-96 (1996)