1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08557149
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Section | 試験 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴田 洋一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (30010474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩野 恭一 オリンパス光学バイオリサーチセンター, 所長
十字 猛夫 日本赤十字社, 中央血液センター, 所長 (20009997)
津野 ネルソン 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282637)
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Keywords | 血小板抗体 / 血小板輸血 / 血小板輸血不応答 / 新生児血小板減少性紫斑病 / 血小板抗原 / HPA / MPHA |
Research Abstract |
血小板抗体の検査は臨床上、(1)母児血小板型不適合による新生児血小板減少性紫斑病、(2)血小板輸血不応答などに関与しており、実用的な検査法が求められて来た。 本年度、我々は以下の研究実績を上げ、ほぼ実用化のメドをつけることが出来た。 供血者の血液より遠心して、バフィーコートを分離した。採血当日、採血後1日、採血後2日のバフィーコートから、それぞれ血小板を分離し、生理食塩水とEDTA入り生理食塩水を用いて可溶性の血小板抗原を抽出した。この可溶性の血小板抽出抗原をモジュールタイプのU底マイクロタイタ-プレートで、各種のHPA(human platelet antigen)1-7に対する抗体を用いてMPHA(mixed passive hemagglutination)法で検出したところ以下の事実が判明した。 1.十分量の可溶性血小板抗原を抽出できたのは当日のバフィーコートからだけだった。 2.既知のすべてのHPAに対する抗体の検出が可能であることが判明した。 3.この可溶性の血小板抗原抽出液を血小板膜を可溶化したタンバク液とともに電気泳動すると、既知のHPAが局在している血小板膜のGlycoprotein Ia/b IIa/b IIIa/bのいずれも両者で近似の泳動パターンを示すことを確認した。 4.患者血清や妊婦血清を用いて、HPA抗体の検出を試み、従来法である血小板そのものを、マイクロタイタ-プレートに固相する方法と比較したところ、いずれのHPAに対する抗体においても、より高感度に検出しうることが判明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Y.Shibata: "Large-scale DNA typing for human platelet alloantigens by PCR-PHFA(preferential homoduplex formation assay)" British Journal of Haematology. 95. 198-203 (1996)
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[Publications] Y.Shibata: "Genotype Frequencies of the Human Platelet Antigen,Ca/Tu,in Japanese,Determined by a PCR-RFLP Method" Vox Sang. 70. 40-44 (1996)
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[Publications] Y.Shibata: "Gene frequencies of human platelet antigens on glycoprotein IIIa in Japanese" TRANSFUAION. 36. 813-817 (1996)