1996 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を指向したウイルスを直接検出する高感度アッセイシステムの構築
Project/Area Number |
08557152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 試験 |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
東 隆親 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (00028234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 克彦 東亜合成(株), つくば研究所, 主査
鈴木 日出夫 東亜合成(株), つくば研究所, 所長
伊藤 典彦 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80264654)
大野 重昭 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50002382)
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Keywords | アデノウイルス / モノクロナール抗体 / 免疫センサー |
Research Abstract |
アデノウイルスを最初のターゲットとしてモノクロナール抗体の作製を試みた。抗原としてアデノウイルス37型を用い、これをHella細胞に感染させた。ウイルスを熱処理により不活化した後、BALB/cマウスにフロインド・コンプリ-トアジュバンドのエマルジョンとして免疫した。血清中のウイルスに対する抗体の力価は、感染細胞に対する抗血清の反応と非感染細胞に対する反応性の差から判定した。免疫マウスより常法に従い脾臓を摘出して細胞浮遊液を調製して、Ag8.653株およびNS-1株を親株として細胞融合を行った。現在、37型と反応する3つのクローンが得られたのでその反応性を検討している。一方、ウイルスを効率良く検出するためには、感染細胞に発現しているウイルス抗原だけでなく遊離のウイルスとも反応する抗体でなければならない。得られたモノクロナール抗体が遊離のウイルスとの反応性を保持しているかどうかを、ウイルスを精製して検討したところ、反応性が認められた。しかしながら、本年度の研究で得られたモノクロナール抗体は、反応性がまだ充分高いものではなく、今後更に高い結合力をもつ抗体作製を必要としている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] L.B.Dustin,E.D.Bullock,Y.Hamada,T.Azuma,& D.Y.Loh.: "Antigen-driven differentiation of naive Ig-transgenic B cells in vitro" Journal of Immunology. 154. 4936-4949 (1995)
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[Publications] Y.Kaneko,N.Okada,L.Baranyi,T.Azuma,& H.Okada: "Antagonistic peptides against human anaphylatoxin C5a." Immunology. 86. 149-154 (1995)
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[Publications] M.Taketani,A.Naitoh,N.Motoyama,& T.Azuma: "Roles of conserved amino acid residues in the comlementarity determining regions on hapten-antibody interaction of anti- (4-hydroxy-3-nitrophenyl) acetyl antibodies." Molecular Immunology. 32. 983-990 (1995)