柔軟な形状処理を支援するSTEP記述対応の意匠設計システムの試作研究

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08558035
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
• Section: 試験
• Research Institution: Kyushu Institute of Technology
• Principal Investigator: 安部 憲広 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00029571)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 滝 寛和 三菱電機(株), 設計システム技術センター, グループマネージャ( ; 田中 和明 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (70253565) ; 鄭 絳宇 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40253562)
• Keywords: 仮想現実感 / 意匠設計 / STEP / 自然言語 / データグローブ / 形状処理 / 音声言語 / ニューラルネット

Research Abstract

手の操作と言語指示を用いた意匠設計システムの試作を目指して以下の研究を行った。まず携帯電話の意匠変更に利用される言語表現と形状操作の対応づけを明らかにした。また意匠設計者は手の動きで変更部位と変更後の形状を表現するため、データグローブの指関節の角度情報を利用して手形状の認識をニューラルネットで実現した。手形状と手の動きからの生成面の認識は未完成であるが、手による面の引き出し、押し込み等の操作表現の解釈は実現できている。音声認識を行うため、豊橋科技大よりHMM方式のシステムを導入したが、使用可能な語彙、文法の制限が強いため、アメリカで開発されたシステムを購入した。このシステムは、ある状況で発話される文を表現した文法に基づいて音声認識を行うので、設計作業文脈から逸脱した音声認識はできないという弱点がある。しかし、文法は複数種類用意できるので、作業モデルに従う文法と、それ以外ケースに対応する文法を用意することで、かなりの状況に対処可能と考えている。このシステムを用いて、「この部分をもう少し引き出す」といった文の解釈を実現した。しかし、設計者自身がイメージしている形状をうま表現できない場合があり、手・言葉で適格な形状を表現することは容易でない。このような時は、複数の変更例からの選択や、設計履歴を活用した変更を支援しなくてはならない。芸術的意匠設計では、手のダイナミッな動きに即応して形状変更がなされねばならない。また、ハイライトや質感等の変更も自在に指定したいとい要求がある。現有のVRシステムは計算速度、メモリの点からこの要求を適えられないので、平成9年度はSGIのOCTANEを購入し、これらの要求に実時間対応するシステム構築を目指したい。

Research Products

• [Publications] 深川義裕: "ハイライトの検出による2次元形状の獲得" 電子情報通信学会論文誌D-II. J79・5. 719-726 (1996)
• [Publications] Shoujie He: "A Stractured Repiesentation of Segmented Image" IEICE transaction on Information and System. E79-D・6. 873-880 (1996)
• [Publications] Shoujie He: "A clustering Approach to the Separation of Text Strings from Mixed Text/Graphics Documents" 13th ICPR. 1. 706-710 (1996)
• [Publications] Jiang Y Zheng: "Reconstruction of 3D Models from Specalay Motion using circular Lights" 13th ICPR. 1. 869-873 (1996)
• [Publications] Jiang Y Zheng: "Computing 3D Model of A Rotating object from Moving Shading" 13th ICPR. 1. 800-804 (1996)
• [Publications] Norihiro Abe: "A training System using Vitual Machines for Teading Assembling/Disassembling Operations to Novice" Int.Conf.on System,Man and Cyber netics. 1. 2096-2101 (1996)
• [Publications] Norihiro Abe: "Inbegration of Language and Image processing for Assembly Instruction manual understanding" Int.Sympc,on Artificial Intelligence. 1. 135-140 (1996)
• [Publications] Jiang Y Zheng: "Guding Robot Motion Using Zooming and Focusing" Proc.of IROS. 1. 1076-1082 (1996)
• [Publications] 村田昭雄: "複数の光源による鏡面反射物体の3次元形状獲得" 電子情報通信学会論文誌(D-II). (集録予定). (1997)
• [Publications] Shoujie He: "A Structural Representation and its Application to Image Retrieval" IEEE Signal Processingb Society Wrokshop on Multimedia Signal Processing. (受理決定). (1997)
• [Publications] 安部 憲広: "AIプログラミング" 近代科学社, 232 (1996)