1996 Fiscal Year Annual Research Report
血液適合性を有する新規気体透過高分子超薄膜による高性能埋込み型人工肺の開発
| Project/Area Number |
08558099
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| Section | 試験 |
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
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Principal Investigator |
長岡 昭二 東京都立大学, 工学部, 教授 (30254147)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 敏幸 工業技術院物質工学研究所高分子材料プロセス, 主任研究員
中山 陽一 (株)東レリサーチセンター, 表面科学研究部, 主任研究員
窪田 倭 聖マリアンナ医科大学, 第一外科, 助教授 (20075500)
川上 浩良 東京都立大学, 工学部, 助手 (10221897)
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| Keywords | 埋込み人工肺 / 含フッ素芳香族ポリイミド / ガス交換能 / 血液適合性 / 中空糸膜 / ECMD |
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| Research Abstract |
長期の呼吸・循環補助を目的とした人工肺としてECMOがあるが、対外循環法式であるためヘパリン投与による手術創・カテーテル挿入部からの出血、感染等多くの問題を含んでいる。もし、大静脈内に人工肺を挿入・留置しガス交換を行うことが可能となれば、血液回路、ポンプは不要となり、ヘパリン投与量も低減し出血、感染の危険性も減少する。
申請者らは新しい膜型人工肺材料として含フッ素芳香族ポリイミドに注目し、その気体透過性(酸素交換能と炭酸ガス除去能)と血液適合性を検討してきた。本研究では、芳香族ポリイミド膜を用い大静脈内留置型埋込み人工肺の臨床的評価を行うため、その機能を精度良く確認し、モジュール化、操作性、安全性を検討、臨床応用の可能性を探索する。得られた研究成果は以下の通りである。
(1)新しい含フッ素芳香族ポリイミドを合成した。得られたポリイミドは有機溶媒に可溶となり優れた製膜性を示した。
(2)ポリイミド膜と血漿蛋白質、血小板等との相互作用をin vitro,in vivoで評価した。in vitroよりポリイミド表面への吸着血漿蛋白質量・粘着血小板量は極めて少なく、優れた血液適合性が示された。成犬に7日間埋め込んだin vivoの結果においても、血栓は全く認められず良好な血液適合性が確認された。
(3)本膜型人工肺の特長の一つである非対称構造(細孔のない表面skin層と支持体である多孔質層)を有する中空糸膜を作製した。今後はその酸素交換能、炭酸ガス除去能を検討する。
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[Publications] H.Kawakami: "Gas Exchange and In Vitro and In Vivo Evaluation of Blood Compatibility for Fluorinated Polyimide Membranes21GC01:The Japanese Jourral of Artiticial Organs" 25・2. 65-69 (1996)
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[Publications] H.Kawakami: "Gas Transfer and Blood Compatibility of Fluorinated Polyimide Membranes" Journal of Biomaterials Science.Polymer Edition. 7・12. 1029-1038 (1996)
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[Publications] H.Kawakami: "Gas Transfer and In Vitro and In Vivo Blood Compatibility of Fluorinated Polyimide Membranes with Ultrathin Skin Layer" ASAID Journal. 42・5. M871-M876 (1996)
