1997 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害乳幼児の発達援助と家族支援のための早期対応カリキュラムの開発と適用
Project/Area Number |
08610114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
清水 直治 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80134774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 良子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00143628)
管野 敦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10211187)
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Keywords | 発達障害乳幼児 / 発達援助 / 家族支援 / 早期対応カリキュラム / 「育つ:誕生から3歳」 |
Research Abstract |
アメリカ合衆国ウィスコンシン州のポ-テージプロジェクトは、1993年に、家族を中心とした障害乳幼児のための早期乳幼児教育プログラムである「育つ:誕生から3歳」カリキュラムを開発した。本研究は、この早期対応カリキュラムをわが国の文化的背景・言語体系などに合わせて翻案して、発達障害乳幼児の発達援助と家族支援のための臨床的妥当性を検討することを目的とする。 本年度は、3年継続研究の2年次であり、初年度に引き続いて、(1)「育つ:誕生から3歳」カリキュラムの翻案、(2)発達障害乳幼児の早期対応カリキュラムに関連する国内外の文献の検索、及び(3)適用事例の検討を行った。 (1)については、第1次の翻案をさらに文化的・言語的観点から、指導項目の削除・追加によって適切化を行った。(2)では、関連文献を総覧するなかで、「育つ:誕生から3歳」カリキュラムの成立の経緯、理念、今後の発展などについて考察を加えた。 さらに、(3)に関して、翻案した「育つ:誕生から3歳」カリキュラムを適用したダウン症の事例では、構成されたカリキュラムの指導項目を順次達成し、本カリキュラムの有効性が示された。
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