1996 Fiscal Year Annual Research Report
老年期および高齢者への認識に対する生涯発達心理学的研究
Project/Area Number |
08610158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sendai Shirayuri Women's College |
Principal Investigator |
寺田 晃 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (70030567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 俊人 東北大学, 教育学部, 講師 (80222016)
松浦 光和 東北大学, 教育学部, 助教授 (00149783)
沼山 博 東北大学, 教育学部, 講師 (00285678)
鈴木 敏明 東北大学, 教育学部, 助教授 (20146111)
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Keywords | 老年期 / 高齢者 / 生きがい / 生涯発達 / イメージ |
Research Abstract |
1.老年心理学および生涯発達心理学関連の図書を整備し、先行研究の整理を行った。 2.これまで実施してきた調査の結果を再検討して、「高齢者および老年期に対する認識」を調べる質問紙の原案を作成し、M県S市で予備調査を実施した。 3.予備調査の結果を踏まえ、質問紙を再構成し、東北、中部、沖縄それぞれにある3都市で、本調査を実施した。対象者は、青年、成人、高齢者の計1000名である。 4.上記質問紙調査は、関東、関西それぞれにある都市で現在も実施中である。 5.現在までの結果をまとめると、 (1)「高齢者の生き方」については、一般に青年は、高齢者は自由に、自分の好きなことをやっているというような認識なのに対して、高齢者は、社会や人との結びつきを第一に考えているようである。 (2)「高齢者に対するイメージ」については、一般に青年は自分とは無関係な、遠い存在としてイメージしているのに対し、高齢者ではかなり肯定的なイメージが主流であった。 (3)上記(1)(2)における青年の傾向は、高齢者との同居経験の有無による違いが示唆された。 (4)上記(1)(2)における傾向は、沖縄と他地域で、その内容に違いが示唆された。 6.東北、沖縄それぞれにある都市で、「高齢者および老年期に対する認識」をより詳細に調べるための面接調査を実施するため、その質問項目、対象者などを検討した。
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