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1996 Fiscal Year Annual Research Report

近代日本の代替的癒しの実践に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08610194
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionInternational Budo University

Principal Investigator

田邉 信太郎  国際武道大学, 体育学部, 教授 (40188363)

Keywords癒し / 代替知 / 近代日本 / 健康法 / 民間療法 / 健康文化
Research Abstract

今年度は、公的な研究機関・図書館を対象として、我が国近代の代替的癒しの実践に関する資料の保存状況を調査するとともに、これまでに収集した資料の整理・検討を行った。その結果、以下の事項が明らかになった。
第1に、調査できたのは主な機関に限られたが、本研究課題に関する資料はたいへん不十分であった。すなわち、系統的な蓄積はほとんどなく、また保存点数もごくわずかであった。したがって、いくつもの機関に散在している資料を統合して、まず研究に耐え得る数量を確保するように努めた。
第2に、そのようにして得た資料を整理した結果、健康法、治療法、当事者による社会運動、それらに関する議論等、さまざまな種類のトピックが含まれていることが判明した。
第3に、内容の検討から、実践形態の類型化を試みたところ、意識変容を用いるもの、呼吸や身体技法を用いるもの、食物や自然物・自然環境を用いるもの、機器を用いるものや、それらの組合せ等、バラエティに富んだものであった。
以上の諸結果から、民間の健康文化の豊富な内容の実態が、ある程度まで明らかになったと思われる。また、それらが今日の民間の健康文化に影響を与えていたり、類似性のあることが、十分に推測された。
しかし、資料自体が十分になかったり、関係機関を網羅的に調査するまでに至らなかったという制約があった。したがって今後の作業として、未調査機関の補完調査、それ以外に民間に散在するであろう資料の収集、そして関係者への面接調査等を実施する。それらにより、まず必要かつ十分な資料の確保に努めるとともに、より深く、包括的な検討を加える予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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