1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
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Keywords | 家族農業経営 / 女性労働 / 生産労働 / 再生産労働 / 生活時間 |
Research Abstract |
農業技術の急速な革新、全体社会の急激な構造変化のもとで農業・農村における女性労働の評価が進みつつある。しかし、課題は、農村女性が農業労働、家事労働と社会的活動という相互にトレードオフする活動をどのようにバランスし得るかである。このバランスとトレードオフの実態を生活時間調査より把握することを目的として、本年度は、以下の作業を行った。 1.資料収集および既存データの分析:米国のマイクロデータ(NSFH)の家事時間にかんする部分をを再集計・分析し、家族構造、生活意識等との関連を把握した。都市生活者のデータであるが、剥奪感と家事時間との相関がみられた。 2.調査票の作成:農村女性の生活構造を、生活時間、生活行動満足感、生活行動場面の3要素より把握する調査票を設計した。 3.実査:調査協力依頼を二つの全国組織の会員に対しておこなった。日本農業新聞投書欄の女性愛読者グループおよび全国女性農業経営者会議メンバーに郵送調査で生活時間記帳を依頼した。記帳日は、2月12日〜22日の間の、週日、土曜、日曜、それぞれ一日づつである。今回は農閑期データとして収集したのであり、次年度研究費により、6月2日〜14日に実施する記帳により農繁期データを収集し、あわせて年間の実態を把握する予定である。
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