1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610223
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Research Institution | NAKAMURA GAKUEN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
坂本 喜久雄 中村学園大学, 家政学部, 教授 (90098723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 鉄太郎 中村学園大学, 家政学部, 講師 (10235369)
森 康博 中村学園短期大学, 幼児教育科, 助教授 (40037081)
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Keywords | 西南型家族 / 隠居性 / 家族慣行 / 分家 / 扶養 / 高齢化指数 / 後期高齢化指数 |
Research Abstract |
I.研究計画と実施について、(1)本年度は当初計画に基づいて昨年度実施した農村部の聴き取り調査と比較対象する目的で、長崎県・下五島の漁村集落を対象とした調査を計画したが、養殖漁業の不振および当地の漁業環境の変化という現地の事業により、調査の実施を見合せた。(2)その代替措置として天草郡の農業集落を対象とした高年者をめぐる家族関係アンケート調査を実施した。その意図は課題である家族慣行(相続・分家・扶養)との持続と変容の側面を高年者の生活実態から把握しようとするものである。 II.調査の概要(1)調査の対象としたのは、天草郡・天草町の福連木集落である。現住する60歳以上の男女193名を対象に質問票による留め置き調査と調査メンバーの聴き取りを、併用した。平成7年の国調では、福連木集落の人口、453人で、4割強が60歳以上の高齢者からなり、高齢指数33.6、後期高齢化指数14.6を示している。世帯構成では単独世帯32、夫婦のみ世帯64のいずれもが高齢者世帯という全国平均値をはるかに超える数値を示している。 (2)これらの結果から、福連木集落は高齢化、核家族化、小家族の傾向から西南日本型家族のひとつのモデル型を示していると仮定される。 III.若干の分析と課題、家族慣行として西南型家族に特徴的される隠居慣行(隠居性)は核家族の創設過程に伝統的な地域性を示唆しているのではないか.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Nakamura M.et al.: "Aortic medial necrosis with or without thrombosis in rabbits treated with Russell's viper venom and angiotensin II" Atherosclerosis. 128. 149-156 (1997)
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[Publications] Nakamura M.Abe S.: "An experimental induction of acute myocardial infarction and arterial thrombosis in rabbits" Ann.N.Y.Acad.Sci. 811. 424-428 (1997)
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[Publications] Nakamura M.,Abe S: "Arteriosclerotic lesions of the distal small coronary artery in cholesterol-fed rabbits differ from those in Watanabe heritable hyperlipidemic rabbits" Ann.N.Y.Acad.Sci. 811. 420-423 (1997)
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[Publications] 今井克巳 他: "肥満者の食事性産熱(DIT)に影響を与える要因について" 日本肥満学会誌(肥満研究). 3. 89-89 (1997)
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[Publications] 伊藤和枝 他: "減量による降圧とインスリン抵抗性ならびにカテコラミンの低下" 第20回日本高血圧学会 プラグラム抄録集. 28-28 (1997)
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[Publications] 伊藤和枝 他: "中高年女性における肥満の是正が血清脂質に及ぼす影響" 日本臨床栄養学会誌. 19. 139-139 (1997)
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[Publications] Nakamura M: "Cardiac arrhythmias in Magnesium deficieycy,in "Magnesium current status and Developments."eds Theophanides T and Anastassopoulou J" Kluwer Academic Publishers,Dordrecht/Boston/London, 215-221 (1997)
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[Publications] 中村元臣: "循環器疾患の成因-虚血性心疾患の発症に占める冠スパスムスの役割" ライフサイエンス出版株式会社, 87-124 (1997)