1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamanashi Women's Junior College |
Principal Investigator |
堤 マサエ 山梨県立女子短期大学, 生活科学科, 教授 (50105970)
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Keywords | 直系制家族 / 家族変動 / 地域変動 |
Research Abstract |
研究実績の概要(平成8年度) 本研究は、過去30年間の日本社会の変動を農村直系家族の変動の視点から検討しようとする研究である。ミクロな反復調査(5回実施)のデータをもとに、日本家族の変動をあとづけ、これからの社会における家族の方向性を模索しようとする。これは今日課題となっている高齢化社会における介護の問題や少子化、個人化傾向、農業継承、「家」の継承、相続の問題等制度的な問題をもミクロなレヴェルで分析しょうとするものである。本研究では、主に次の四つの点について、縦断、横断分析を行う予定でいた。(1)地域社会の変動(2)農村家族の経済的変動(3)世帯形態の変化と内部構造(4)生活意識をめぐる変化。そして、農村直系制家族において、何が変り、何が変らないかを見出し、日本の社会、家族の変動を明らかにすることを目的としている。 今年度は、以上の点を考慮して次のような内容で、第6回の家族変動調査を実施した。すなわち、農村直系制家族の世代交代、ライフコース展開、農業経営、家計や内部構造のダイナミックな変化を実証することのできる調査研究である。そして、過去5回の膨大なデータをコンピューターに入力する作業にとりかかった。すでに入力作業が完了しているもののチェックを行い、今後のデータ全体の構図を検討した。今回のデータの入力と合わせて考えると最初からデータを整理、入力する作業をしなければならないことになった。つぎに、資料全体の整理とともに、以前に部分的な補足調査を行った結果の整理、分析を行い、女性の三世代にわたるライフコースの比較研究をまとめた。
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