• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

外国語としての漢字教授法に関する調査及び開発研究

Research Project

Project/Area Number 08610243
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

善如寺 俊幸  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (90226697)

Keywords漢字文化圏 / 非漢字文化圏 / 文字教育 / 習得率 / 漢字系統樹
Research Abstract

世界の文字教育に関して各々の言語における各種各様の教授法を調査し、それをもとに漢字教材作成を進めている段階である。最終的な調査結果の分析は今しばらく時を要するが、前にも書いた通り、各調査から仄見えるところでは調査前の予測と大差なく、むしろ予測したところを数値的に裏付ける格好となった。極めて大ざっぱに日本語学習者の母国圏を漢字文化圏と非漢字文化圏というふうに分けるとき、暗記型の記憶量を競う教育環境はなにも漢字文化圏に固有の特徴ではない。しかし文字の習得に話を限るなら、両文化圏の量的質的乖離は、いささか誇張を含むが、想像を絶するものがある。非漢字文化圏の学習者にとっては漢字、特に画数の多い漢字がどれも同じ黒丸に見えてしまうという話もあながち珍しいことではないところに文字教育の抱える問題の深刻さが窺えるのである。
そこで日本語教育、わけても文字教育を担当する側としては、文字だけで数百から千数百に及び量をしかも短期間に習得することになる非漢字文字圏からの留学生が不可避的に遭遇する様々な消耗に対し、これまで以上に認識する必要があろうし、非漢字文化圏の留学生故に発生する不利を最大限に軽減する必要に迫られる。南米のブラジルでは学齢期を過ぎて遅れてスタートした文字学習者や習得率の悪い学習者を対象に絵を使ったアルファベット導入法を採用していると聞くが、二十歳前後で初めて漢字学習を始めることの多い非漢字文化圏留学生への文字教育に対し、その示唆するところは大きい。
こうした、これまで調査してきた世界の文字教育の方法を参考にして中級漢字教材が編まれつつある。その主軸となるのは、これまで幾度か発表してきた漢字の系譜を示す「漢字系統樹」であり、視覚的に分かりやすく説明する図説である。他に活用範囲の広い「漢字熟語用例集」の作成も予定されている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 善如寺 俊幸: "「漢字系統樹」に基づく新しい漢字教授法" 漢字検定のすべて. 5月21日号. 138-143 (1995)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi