• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

学生文化の実態,機能に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 08610282
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

武内 清  上智大学, 文学部・教育学科, 教授 (30012579)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大野 道夫  大正大学, 文学部, 専任講師 (30245956)
Keywords学生文化 / 大学生 / 大学教育
Research Abstract

学生文化の実態と特質、その機能を歴史的、社会学的に明らかにするために、今年度は、来年度および再来年の在学生および卒業生に対して実施する調査のための準備を主に行なった。
第一に、内外の関連文献を集め、大学生文化の歴史的変遷、外国との比較よる日本的特質を明らかにした。とりわけ、日本では旧制高等学校の文化に現在の大学生文化の起源の一つがあると考え、教養主義を中心に資料を集め検討した。第二に、各大学の実施している学生生活実態調査の再分析を行なった。これらは、調査項目やワ-ディングが大学によって異なっており、比較には工夫が必要なことが判明した。第三に、大学生の受講態度の参与観察、大学生生活に関するインタビュー調査をいくつかの大学で行なった。座席の埋まり方、授業中の私語、内職の種類、教員の指名に対する態度等が大学により違っていた。またインタビュー調査からは、大学に対する関与のしかた、学問の比重、アルバイト、サークル活動、友人関係、将来像等が大学により違い、その背景に、大学の規模、偏差値、教育のあり方の違いがあることが、実感された。第四に、各大学の在校生および卒業生に対する調査の理論的枠組みと調査項目の検討を行なった。
これらの検討から、学生文化の歴史的変遷とその機能を、各大学の伝統や研究、教育の特質と関連づけて明らかにし、大学教育のあり方を学生文化と関連づけて考えることの重要性が再認識された。ひき続き、実証的なデータを集め、理論的に検討する作業をすすめている。これからの大学はどのような文化を再生産すればよいのか。マス化し日本の文化の質が変化していると言われる中で、学生文化の実態をふまえ、大学のあり方を探っていきたい。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi