1997 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ公教育テクノロジーの構造研究-学校装置システムと支配する規範とコードの解明
Project/Area Number |
08610286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
北野 秋男 日本大学, 文理学部, 助教授 (50169869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智志 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80265967)
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Keywords | アメリカ公教育 / 学校装置システム / 自己統治 / 徳と教育 / ペダゴジ- / 愛による教育 / 教育とノーマリテイ / 試験制度 |
Research Abstract |
平成9年度は、アメリカにおける公教育テクノロジーの規範とコードを実証的に解明することを目的とした。研究代表者の北野は、ボストンの公教育制度にみられる規律・規範の問題を教室内の管理の問題に焦点をあてながら研究を展開した。研究分担者の田中は、ニューヨークの公教育を事例研究としながら、前年度に引き続き理論的研究を進めた。裏面の研究成果は、そうした研究の一部を口頭発表したり、執筆したものである。 本年度の研究活動は、昨年度から継続されている合宿形式の研究会を(第4回)を八ヶ岳高原で3日間集中的に実施した。研究協力者に鈴木清稔(大阪経済法科大学)を加え、各自がそれぞれ3つのテーマ(合計9本)を発表し、集中的に質疑、応答を繰り返した。それは、アメリカの近代公教育テクノロジーの理論的解明と個別の事例にもとづく実証的研究であった。学校装置システムを支配するコードとして、「自己統治」、「愛の教育」、「権力」、「ノーマリテイ」、「教育官僚制」などの概念を取り上げているが、今回はそれらをアメリカの各地域における公教育の実態と絡み合わせる形で研究を展開した。すなわち、学校内部の物的装置の配置システム、学校建築、教室内の教授実践、試験制度、カリキュラムの実態などを実証的に解明することを試みた。 平成10年度は、これまでの研究成果をまとめ、不足を補い、報告書として刊行する予定である。そのためには、あと1-2回の研究会は必要と思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 北野秋男: "近代の自律と主体的人格形成論-理性・徳・善-" 第56回日本教育学会ラウンド・テーブル発表. (1997)
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[Publications] 北野秋男: "自律的市民の育成-近代の啓蒙主義思想における主体形成論の展開-" 「研究紀要」日本大学人文科学研究所. 第53号. 119-132 (1997)
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[Publications] 北野秋男: "神の慈愛と人間の道徳的主体性-「ニューイングランド神学」の理性化・合理化-側面-" 「研究紀要」日本大学人文科学研究所. 第54号. 91-106 (1997)
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[Publications] 田中智志: "教育する建築空間の誕生" 駒沢大学文学部紀要. 第55号. 271-316 (1997)
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[Publications] 田中智志: "ノーマリティの在立機制" 駒沢大学教育学部研究論集. 第13号. 5-27 (1997)
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[Publications] 田中智志: "教師の二重モード" 教育哲学研究. 第75号. 11-16 (1997)