1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610392
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
伊藤 正 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10253858)
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Keywords | イッサ碑文 / ソロン / ヘカトステー碑文 / クレーロス / ヘラクレイア / ゼレイア / ペイシストラトス |
Research Abstract |
最終年度にあたる本年度は上記研究課題の一環として以下の論文を補論として執筆した。 (1)イッサ碑文について(2)土地の再分配について-Solon F34(West)をめぐる諸問題-(3)ソロンの詩篇をめぐる若干の考察-Oliva.P.とAnhalt.E.K.の近業を中心に-(4)ソロンの詩篇の翻訳の試み (5)再びヘカトステ-碑文ーRosivach説について- 以上の論文をとりいれた形で、『ギリシア古代の土地事情』と題して、3年間の研究成果を一書にまとめた。ヘカトステー碑文に関しては(5)に加えて、Lambert,S.D.,Rationes Centesimarum:Sales of Public land in Lykourgan Athens,1997,Amsterdamを考察の対象に加え、批判的に紹介している。上記著書の内容を目次で示すと次の通り。 はじめに-研究の視点- 序論 クレーロスに対する共同体的規制について 補論 Issa碑文について 第一部 ソロン、土地、収公-ソロンの詩篇の分析を中心として- ソロンの詩篇におけるpolydendreosの意味について ソロンからペイシストラトスへ 補論 土地の再分配について-Solon F34(West)をめぐる諸問題- ソロンの詩篇をめぐる若干の考察-P.OlivaとE.K.Anhaltの近業を中心に- 第二部 古典期アテナイの公有地賃借人-その社会的地位について- ヘカトステー碑文再考-売却か賃貸借か- 前4世紀後半アテナイにおける土地と財政 補論 再びへカトステー碑文-Rosivach説について- 第三部 神殿領私的蚕食の実態-へラクレイア碑文の分析を中心として- 公有地私的蚕食の実態-ゼレイアの場合- アテナイその池のポリスにみられる公有地の私的蚕食について おわりに-結論-
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