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1997 Fiscal Year Annual Research Report

日本語における助数詞の歴史的研究

Research Project

Project/Area Number 08610428
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

三保 忠夫  島根大学, 教育学部, 教授 (60093811)

Keywords助数詞 / 量詞 / 類別語 / 日本語史 / 文書語 / 記録語 / 本簡資料 / Classifier
Research Abstract

以下のそれぞれのテーマにおける今年度の研究実績は次の通りである。
1 各時代、各文章ジャンル、各資料などにおける助数詞表現の検討と用例の収集を、時間の許すかぎり行った(前年度に続く)。中でも「山科家礼記」や近世従来物関係における収穫は大きい。
用例の収集については、終了ということはない。共時的研究・通時的研究のいずれにおいても用例が基礎となるので、今後も弛まずその収集に努めたい。
2 日本語助数詞の実態と歴史的展開の把握、また、その展開の必然性についての考察:この代表的な事例として、日本の鷹狩り文化に関する「鷹」の助数詞について歴史的考察を行った。今後には、衣類、魚介類、等々、分野ごとに細かく検討していかねばならない。
3 中世から近世における「助数詞教育」の意味についての考察:助数詞の用例・用法等を追求していく課程において、おのずから中世から近世における「文書作成教育」の在り方を考察することにもなった。即ち、助数詞は、文書類(薄籍、証書、手紙、その他)の作成には不可欠の存在であり、その用法の習得こそは、文章作成者に必須とされた教養でもあり技術でもあったらしい。
4 日本語の助数詞と、中国・その他における助数詞相当語(類別語・量詞)との比較研究:漢代前後から唐代にかけての、西北辺境遺跡出土の簡牘類、墓葬出土の簡牘類を調査し、多くの量詞(助数詞相当)の用例を得た。
また、タイ語、ラオス語、マレーシア語、カンボジア語、ベトナム語など東南アジアにおける類別語(助数詞相当)を調査し、その根底にある類別の原理について考察中である。
5 現代の新聞における助数詞の調査:現代の朝日新聞により調査した。
6 方言生活における助数詞の考察:島根県全域について調査した。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 三保忠夫: "算数科教科書における助数詞について-明治前期(四)明治中期(一)-" 島根大学教育学部附属教育実践研究指導センター紀要. 第8号. 1-15 (1997)

  • [Publications] 三保忠夫: "平城京長屋王邸宅跡出土木簡における助数詞について" 国語教育論叢. 第7号. 71-85 (1997)

  • [Publications] 三保忠夫: "中国古代簡牘資料における量詞の考察-日本語助数詞研究のために-" 島根大学教育学部紀要 人文・社会科学編. 第31号. 1-23 (1997)

  • [Publications] 三保忠夫: "「山科家礼記」における助数詞について" 鎌倉時代語研究(武蔵野書院). 第21輯(印刷中). (1998)

  • [Publications] 三保忠夫: "鷹を数える助数詞" 国語文字史の研究(和泉書院). 第4巻(印刷中). (1998)

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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