1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610500
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
篠田 知和基 名古屋大学, 文学部, 教授 (00022260)
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Keywords | メリュジーヌ / トヨタマヒメ / 蛇 / 妖精 / 自写 / レ / 始祖伝承 / 口承伝承 |
Research Abstract |
ヨーロッパ文学で頻繁に再利用される史女メリュジーヌ伝承が他の国の文学ではどう扱われるかわお、まず各国の民間伝承および古説話からしらべて比較非対照、ついでフレンス、アルフ・ランクネールヤクトゥに従って、中世フランス説話にその変容を求めた。ウォルター・マップシェルクン・ドティルビュリー、ジョクロワ・ドセールラノ記録した説話がグラエシンのレ・モンカフールのレ・ラングァルのレなどを通して羽衣一白鳥説話と接合しながら発展してゆき、また、妖精のみならず、悪魔の女との関は、あるいは男性の精霊との関係も含んで語られるところからのちの幻想文学の「悪魔の妾」(カソット)批判準備していることが確認された。日本にはヒヨタマヒメ説話の他、逆成系説話、別性の姓などがあるがそれらをトヨタマヒメとヒナかヒメの二型に分類ヨーロッパのメリュジーヌとレイミヤあるは「見知らぬ〓青年」伝承と対比させた。さらには母神伝承や始祖伝承との〓伝から、トヨタマヒメやメリュジーヌの故地を冥界と規定することもできた。 ルイトゥの論文の状況もあわせておこなった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 篠田知和基: "メリュジーヌ伝承の比較" 名古屋大学文学部研究編集. 130. 151-171 (1998)
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[Publications] 篠田知和基: "魔界のネイチャーライティング" ふおりお5. 5. 172-176 (1999)
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[Publications] 篠田知和基: "環境文学から見たフランス文学" 名古屋大学文学部研究編集. 133. 131-149 (1999)
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[Publications] 篠田知和基: "描の音話・フランスと日本" フランス語フランス文学研究. 2. 60-82 (1998)
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[Publications] 篠田知和基: "Une lecture d'Qurelia" フランス語フランス文学研究. 2. 5-14 (1998)
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[Publications] 篠田知和基: "フランス文学の女神" ユリイカ. 10. 88-101 (1998)
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[Publications] 篠田知和基: "童話神と機織姫" 人文書院, 382 (1997)