1997 Fiscal Year Annual Research Report
「表現するための文法」の記述-関口存男資料集のコンピュータ分析に基づいて-
Project/Area Number |
08610510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 清昭 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30178719)
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Keywords | 関口存男(せきぐち つぎお) / 文例集 / 文法 / 統合文法(とうごうぶんぽう) / 総合文法(そうごうぶんぽう) / ドイツ語 / データベース |
Research Abstract |
3年の研究計画のうち,2年度の今年度は以下のものを完了した: 1.前年度に行ったコンピュータ入力データ(関口著「冠詞」の索引,および関口研究資料)の訂正 2.「前置詞」ファイル試料の項目をコンピュータ入力 3.以下のファイル資料の読み取りと確認:主観的,結果挙述,σφοδoα 前年度に行ったデータ(佐藤のカード)入力には,かなりの誤りが発見された。これはデータ入力者がドイツ語に完全には通じていなかったことによる誤算であるが,同一の誤りを繰り返さないために,今年度は「前置詞」ファイル試料のコンピュータ入力を慎重に行った。主観的,結果挙述,σφοδoαのファイルの読みとりと確認も同様に,データ入力者に分かりやすいように配慮した。 例えば「主観的」ファイルそのものの中には,副詞,副詞句,前置詞句という数項目の例文しかあげられていないが,他のファイルへの指示が多く見られる(mit,zu,was...ist,接続法の間接話法,um...zu...,ohne,準否定詞,間投的挿入句ほか)。各ファイル間の有機的な関係づけが必要なゆえんであり,来年度の研究計画はそれを重点的に行い予定である。 本文例集全体の学問的意義を示すために,文例集の総目録が必要なことは明らかである。これを本研究計画の中に取り組む可能性を8年度の実績報告書に書いたが,実現することが時間的に難しくなってきた。総目録は,関口存男のご長男の存哉氏の手になるものがあり,それを補う形となるかもしれない。
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