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1996 Fiscal Year Annual Research Report

第二次大戦後の北米英語ハイクの研究

Research Project

Project/Area Number 08610535
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

菅原 克也  東京工業大学, 外国語研究教育センター, 助教授 (30171135)

Keywords俳句 / 英語ハイク / R.H.ブライス / H.G.ヘンダーソン
Research Abstract

三年計画で行われる本研究の初年度であった今年度は、北米における俳句紹介の実態を明らかにするとが目的であった。このうちR・H・ブライスとH.G.ヘンダーソンの業績とそれぞれの特色については拙稿「三行詩としてのハイク」において、その一端をあきらかにすることが出来たと考える。すなわちブライスが俳句それ自体の詩学を尊重し、俳句固有の世界をそのまま英語に翻訳しようと試みたのに対し、ヘンダーソンは翻訳された俳句が英語の詩として受容可能であることを優先させたと思われるのである。これはブライスによる俳句紹介の書『ハイク』四巻が戦後の北米において圧倒的な影響力を持った事実を考えあわせると、英語圏における俳句受容の動態を考えてゆく上で大き意味を持つものであろう。また第一次大戦後の欧米に一時流行したイマジズムについては、エミ-・ロ-エルとエズラ・パウンドの著作を中心にテクストの解読を進めた。前者についてはPictures of the Floating World (1919)を中心に、後者についてはPersonae (1909)が主な対象であったが、その成果は明年度以降雑誌論文の形でまとめたい。一方、北米における俳句と禅の独特の結びつきについては、前記の拙稿においてその見通しをのべたものの、全般にやや研究が停滞した。これは明年度以降の課題である。総じて本年度の研究は、三年計画の初年度として、明年度以降の研究の方向と課題をより明確にし得た点でも意義があったと考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 菅原克也: "三行詩としてのハイク-R.H.ブライスによる俳句の翻訳について" 比較文学研究. 69号. 14-36 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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