1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08630122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
佐々木 利廣 京都産業大学, 経営学部, 教授 (80140078)
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Keywords | 共同研究開発 / 研究開発コンソーシアム / 組織間関係 / 半導体 |
Research Abstract |
3年間の科研費補助期間の2年目にあたり、研究計画にそって日米韓の共同研究開発の国際比較のためのデータをR&Dコンソーシアムレベル、参加企業レベル、個体群レベルにそって収集分析した。とくに韓国の産業技術研究組合のケース(韓国半導体技術研究組合とPOSCO新技術研究組合)について、文献レビューや専門研究者へのインタビューを基礎に詳細な事例研究を行なった。さらに韓国での専門家にもケース研究と質問紙調査の結果、さらには韓国共同研究開発の研究計画についてのレビューを受けた。また共同研究開発の組織とマネジメントについて、いわゆるNational Innovation System論の視点から分析検討するための研究会を数回開催し、その成果を学会報告した。 その結果、日米韓の研究開発組織ともに、競争企業同士の競争関係を活かしながら一時的にでも共同研究開発の場に乗せるためのさまざまな工夫がなされており、その仕組みはその国の文化、企業システム、研究開発制度に加えて個別企業の研究開発戦略などが複雑に関係していることが明らかになった。現在、日本の超LSI技術研究組合、米国のSEMATECH、韓国の半導体技術研究組合という半導体関連の共同研究開発を比較研究するところから、日米韓の共同研究開発の国際比較を試みている。
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