1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08640325
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
成澤 孝敏 電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 節子 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30017404)
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Keywords | 赤色発光 / 急冷炭素質物質 / 過剰赤色輻射 / 反射星雲 / 塵 |
Research Abstract |
1低温測定試料セルの設計・制作 銅製の試料ホルダーを加工し試料との熱接触が良くなるようにした。 2クライオスタットの温度制御 冷凍機に付属したシリコンダイオードを用いて温度測定を行い、マイクロプロセッサーと組み合わせてクライオスタットに付属したヒーターのPID制御を行う。現在PID制御のためのパラメータ調整を行っている。 3蛍光分光システムの構築 今年度の予算で購入したクライオスタットを中心にして、既存の分光機および計測機器と組み合わせて励起光の検出側への影響が最小になるように分光観測システムを組み立てた。また試料の温度上昇を出来るだけ押さえる目的で硫酸銅水溶液および硫酸コバルト水溶液フィルターも組み込んだ。この系で、従来の方法で作成したフィルム状QCC(f-QCC)を水銀-キセノンランプの〜365nmの輝線を用いて励起し、室温で蛍光スペクトルを測定した。標準ランプを用いて強度を補正して得られたf-QCCの赤外発光スペクトルは先に報告したスペクトル(ApJ,393,(1992)L83)に良く一致し、複数試料での再現性も確認した。 今後は室温、77K、4.2Kで蛍光スペクトルを測定し、スペクトル位置、半値幅の変化の様子を調査する。またメタン/水素混合比を変えた試料の蛍光測定を試みる。赤外スペクトルが測定できるようにウインドウと試料基板を変えて、低温での測定も試みる。 混合ガス用へのQCC製造装置の改造 既存の製造装置を改造し、メタン/水素混合比を変えて容易にQCCが製造できるようにした。
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