1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08640337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
出口 修至 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20197825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 克典 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (60222030)
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Keywords | メーザー / 銀河系 / 力学 / 一酸化珪素 |
Research Abstract |
1、観測:本年度は以下の観測を行った。(1)5月10-19日、野辺山宇宙電波観測所の45メートル望遠鏡を用い、銀河系外縁部の赤外線天体116個を観測し、21個に一酸化珪素メーザーの輝線を検出。また、1月23-30日、銀河中心域の76天体を観測し、52個に一酸化珪素メーザーの輝線を検出した。(2)9月27-10月2日岡山天体物理観測所の188センチ望遠鏡にて、赤外線撮像観測を行ったが、台風のため十分なデーターの取得ができなかった。(3)8月23-26日および1月17-20日木曽観測所の1メートルシュミットカメラにて、光学撮像観測を行い、およそ40天体ににつき、VおよびI帯域でその光度を測定した。(4)10月12-14日にオーストラリア望遠鏡でシアノアセチレン輝線の検出観測を行い数個の南半球の炭素星に関して、この輝線を検出した。(5)1月16日および2月2日全米VLBIネットワークで水メーザー源、W3およびオリオンを観測し、マッピングおよび偏光を測定した。 2、データー解析:以上のような多量の観測結果を、本年度購入した大メモリー高速パーソナルコンピューター(マッキントシュ)2台による画像解析システムにより、解析中である。インターネットによる簡易ビデオ連絡システム(Q-CAM)を導入し、共同研究者柴田のいる三鷹との間での、画像の交換および連絡を円滑に行えるように計らった。また、パーソナルコンピュータシステムに画像解析、数値計算、シミュレーションなどのソフトを入れ、データ解析を行っている。これらのデーター解析システムを使い、以前に得られた電波観測データを解析し、銀河中心に近い射手座分子雲の方向で新しい一酸化珪素メーザーを6つ発見した。また、文献整理のため製本を行った。
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[Publications] Jiang,B.W.他、: "SiO maser Sources in the outer disk of the Galaxy" Astrophysical Journal Suppliment Series. 106,No.2. 463-488 (1996)
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[Publications] Kasuga,T.,他、: "CS chemistry in the bipolar nebula CRL2688" Astronomy and Astrophysics. (in press).
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[Publications] Shiki,S.他、: "SiO Maser Sources toward the Sgr B2 Molecular Cloud" Astrophysical Journal. (March 20,1997 issue in press).
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[Publications] Jiang,B.W.他、: "Identification of IRAS Sources in the Outer Disk of the Galaxy" Astronomical Journal. (April 1997 issue in press).
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[Publications] H.Imai,K.M.他、: "Measurement of shifts in line-of-sight velocities of stellar water masers using VLBI" Astronomy and Astrophysics. (in press).