1996 Fiscal Year Annual Research Report
格子QCDによるハドロン質量の温度変化の測定〜クオーク非閉じ込め兆候として〜
Project/Area Number |
08640379
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日置 慎治 広島大学, 理学部, 助手 (70238252)
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Keywords | 格子色力学(QCD) / 数値シミュレーション / スーパーコンピュータ |
Research Abstract |
温度が上昇した時に、基本粒子であるハドロンの質量がどのように変化するかは、今だに謎である。本研究はこの問題に、格子色力学モンテカルロシミュレーションの技法を使うことにより、直接的にとりくむ。最終的な結論には致っていないが、大阪大学及び東京大学大型計算機センターを利用した予備数値実験を行った。その結果 1.有限温度質量変化の可能性を見い出した 2.より大規模計算のための計算コードの開発に成功した 3.小さな格子についても、連続極限に逢い格子作用の構築が可能となった。 これらのうち2.においては雑誌論文(裏面)1編目に、3.については2編目に報告した。 これらの結果をうけて、より大規模な本格数値実験を行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shinji Hioki: "Construction of staples in lattice gauge theory on a parallel conputer" Parallel Computing. 22・10. 1335-1344 (1996)
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[Publications] Ph. de Forcrand他: "Search for Effective Lattice Action of Pure QCD" Nuclear Physics B (Proc. Suppl.). 53. 938-941 (1997)