1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08640535
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
佐藤 忠弘 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (10000176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 裕一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (30260516)
真鍋 盛二 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30000178)
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Keywords | 自由コア章動 / 地球潮汐 / 海洋潮汐 / TOPEX / POSEITON衛星 |
Research Abstract |
自由コア章動は地球回転における年周章動や日周地球潮汐の共鳴的な振幅変化として観測される。この共鳴現象では、年周逆行章動成分の大きな位相差の原因が未解決の問題として残っている(佐藤&笹尾、1996)。その原因の一つとして海洋潮汐の影響が考えられる。 章動・地球潮汐における海洋の影響を高精度に調べるため、海洋潮汐モデルの改良を行っている。その一環としてTOPEX/POSEIDON衛星高度計データを使ったMatsumoto et al.のモデル(JGR,Vol.100,No.C12,25319-25330,1995)が作られた。このモデルを使い南極・昭和基地で観測されている重力潮汐への海洋の影響について計算した。その結果、衛星高度計データを使った新しいモデルが従来のモデルと比べ観測値をより高精度に説明できることが確認できた(Sato et al.,1996)。 章動や地球潮汐には海洋における質量移動が効いているくるが、衛星高度計のデータには実際の質量移動による変動の他に、表面付近での温度変化による海面の熱膨張の影響が重畳しており、その分離が問題になる。重力データと衛星高度計の2つのデータを併用することで、温度変化の効果の推定が可能であることを実証した(Fukuda & Sato,1996)。 重力潮汐の観測でその基礎となる、重力計の特性について調べた(Imanishi,Sato and Asari,1996)。VLBI解析ソフトの改良を行った。また、地球回転データへの存否法の応用について検討した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 佐藤忠弘,笹尾哲夫: "超伝導重力計で見る地球深部構造" 月刊地球/号外. No.17. 27-30 (1997)
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[Publications] Sato,et al.: "On the diurnal and semidiur tidal factors at Syowa Station,Antarcteca" 測地学会誌. Vol 42 No.3. 145-153 (1996)
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[Publications] Fukuda,Y.and Sato,T: "Gravity effects of sealevel variation at SG sites,estimated from ERS-1 and TOPEX/POSEIDON altimater data" Proc.GraGeoMar96 Sympo.accepted (1997)
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[Publications] Imanishi,Y.Sato,T.and Aasari,K.: "Measurement of mechanical responses of superconducting gravimeters" 測地学会誌. Vol 42 No.2. 115-117 (1996)