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1997 Fiscal Year Annual Research Report

南極域の対流圏成層圏環境に及ぼす太陽活動の影響

Research Project

Project/Area Number 08640554
Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

渡辺 堯  茨城大学, 理学部, 教授 (10023681)

Keywords太陽活動 / 気候変動 / オゾンホール / 準2年振動
Research Abstract

人工衛星によるオゾン観測データを解析し,全オゾン量と太陽活動との関係を調べた.ここでは,特定の緯度について経度方向に平均をとったものを用いた.それによると,南半球高緯度帯(南緯55度以南)において,特に南半球の春に太陽活動度(10.7cm太陽電波強度)との間に,有為な正の相関が見られた.しかし昭和基地全オゾン量データに見られたような,QBO依存性は見られなかった.これは,経度方向に現われる大気波動のパターンの振幅や位相の変化が的データに反映されているものと考えられる.以上の結果から,太陽活動の変化に伴って南極上空のオゾン量が,特に春季において正の相関を示すことは確認されたと言える.北半球では,顕著な相関は見られなかった.また,南極大陸の約20地点におけるゾンデ観測データを入手し,1957年代に遡って太陽活動と成層圏/対流圏温度と太陽活動との相関解析を開始した.しかしこれには不良データが多く混入していたり,指定気圧面への整薬がなされていない等,データそのものに問題が多く,一部のデータの解析を行うにとどまっているが,昭和基地のデータに見られたような,長/短期的太陽活動の影響の存在が他の地点でも示唆されている.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] T.Watanabe and T.Kandori: "11-Year Solar Cycle Dependence of Stratospheric Temperature and Total Ozone Content over Syowa,Antarctica" Proc.NIPR Symp.Upper Atmos.Phys.10. 81-90 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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