1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08640562
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Research Institution | THE INSTITUTE OF SPACE AND ASTRONAUTICAL SCIENCE |
Principal Investigator |
早川 基 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助教授 (90167594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 義文 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助教授 (30260011)
山本 達人 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (90182633)
鶴田 浩一郎 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (10013682)
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Keywords | 中性ガス質量分析 / 速度分布関数 / 飛翔体搭載 |
Research Abstract |
昨年度の結果を元に、フィラメント電源、飛翔体搭載用の2次元の分析器、及び制御エレクトロニクスを製作した。真空チェンバー内の残留ガスの測定を行なう事により、性能の確認をし、平成9年2月に打ち上げられた、SS520-1号機に搭載した。具体的には、 1 フィラメント電源 制御電圧に応じて一定の電力(最大10W)をフィラメントに対して供給する。フィラメントは60〜70Vの電位を与える必要があるため、入力と出力との間の絶縁耐圧は100V以上とした。又、エミッション電流を測定するために、出力側から入力側への漏れ電流は20uA以下に抑えた。 2 2次元分析器 昨年度試作した物と基本的には同じであるが、新たに検討をしなおした結果、電離部からのイオンの引き込みに使用する電圧を9Vに、イオンの加速を行う電圧を200Vに変更をした。飛翔時間の計測及び位置検出は、昨年度の試作品と同様にMCPの出力部にメッシュを用い、2次元アノードをその後段に設置することで対応した。 3 制御エレクトロニクス 繰返し周期40uSで、中性ガスの電離、加速、飛翔時間計測及び位置検出を行う。 以上を作成し、真空チェンバー内の残留ガス分析を行った。実験室用の中性ガス質量分析器の結果と比較をし、飛翔時間から質量の分析がきちんとできている事の確認をした。その後、高度300Km以上の領域で、酸素原子の分布を観測する目的でSS520-1号機に搭載した。結果は現在解析中である。
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