1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08640588
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
間嶋 隆一 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (30202310)
|
Keywords | タホノミー / 貝化石 / 堆積相 / 古環境 / 穴内層 / 貝化石群集 |
Research Abstract |
高知県安芸郡安田町穴内の池ノ沢に露出する鮮新統穴内層で露頭スケッチと貝化石の産状観察を行った.池ノ沢の露頭は同層準の地層が約200mに渡って連続して露出する.露頭の岩相は泥質砂岩と礫質砂岩の互層で,堆積環境は内側陸棚と推定できた.今回の調査では,主に岩相の側方への変化を見るために,同層準の泥質砂岩のサンプルを一定間隔で行い,含泥率の測定を行った.含泥率の変化と貝化石の種構成との比較を行なう予定である. 貝化石の産状については,露頭に沿った連続スケッチ上に貝化石の産状や殻の方位を記録した.これらの貝化石には自生のものと他性のものが混在していることが分った.また,池ノ沢の周囲の露頭観察を行い,池ノ沢の層準の下位には礫岩を主とした海底扇状地性の堆積物があることが判明し,海進堆積物であることが判明した. 露頭から採集した化石を研究室で処理中である.これら貝化石の種構成,露頭上で得られた産状,および含泥率のデータを比較し,各地点での化石集団の均一性の評価を行なう.
|