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1996 Fiscal Year Annual Research Report

石炭紀秋吉生物礁複合体の形成メカニズムと時代遷移過程の解明

Research Project

Project/Area Number 08640595
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

長井 孝一  琉球大学, 理学部, 助教授 (30117197)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) すぎ山 哲男  福岡大学, 理学部, 助教授 (50131826)
Keywords秋吉石灰岩層群 / 石炭紀 / 生物礁複合体 / 化石サンゴ礁 / 造礁生物 / 古生態 / 古環境 / 石灰岩
Research Abstract

本研究の目的は,秋吉石灰岩層群下部層(石炭系)中に発達する生物礁フレームワークを構築する化石群を古生態学・古環境学的に解析し,これら化石群の石炭紀を通じて消長(時代遷移過程)を明らかにするとともに,秋吉生物礁複合体の形成メカニズムと地史を解明することである。本年度は,研究初年度であるため,研究の基礎データを得るために必要な調査・実験に研究の主体を置いた。本年度の成果は以下のとおりである。
1.山口県秋吉台の東の台長者が森地域および西の台住友大阪セメント採石場内を中心に3回の野外調査を実施し,両地域の層序と地質構造,中期〜後期石炭紀の含フレームワーク石灰岩の時空的分布の概要を把握した。
2.野外でのフレームワークを構築する化石群の産状を観察・把握するとともに,大〜小の石灰岩・化石試料の採集を実施した。大〜中型の石灰岩試料は現地の石材工場に委託して連続研磨石板(観察面積0.1〜1m^2)に加工するとともに,小型の石灰岩・化石試料は実験室で大・小薄片に加工した。
3.現時点での成果として以下の3点をあげることができる。1)この時代の秋吉生物礁複合体を形成する石灰岩は,20数種の生・岩相に区分できる。2)この時代の造フレームワーク化石として最も重要なものは四放サンゴ類,ケ-テテス類,層状石灰藻類および付着性コケ虫類である。これらの化石群は生物礁複合体内で,その組み合わせや成長形態を変え,10数種類の異なるタイプのフレームワークを構築している。3)これらのフレームワークや生・岩相の組み合わせと分布の違いによって礁複合体内部に明瞭な分帯構造が識別される。
平成9年度に予定している追加調査と作製試料の詳細な観察・検討によって,さらに多くの成果が得られ,当初の目的が達成できるものと確信している。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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