メダカ・アルビノ変異遺伝子導入系によるチロシナーゼ遺伝子の発現調節機構解析

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08640786
• Research Institution: Nagoya University
• Principal Investigator: 堀 寛 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60116663)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 別所 義隆 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70242815)
• Keywords: メダカ / アルビノ変異 / 遺伝子導入 / チロシナーゼ

Research Abstract

メダカのチロシナーゼ遺伝子ゲノム構造の解析により全エクリンが4.7kbの中に存在し、これはマウスやヒトの約10分の1以下であることが判明した。またこの1次配列決定により、脊椎動物ではマウスやヒトに先かけて全ゲノムDNA一次配列の決定が終了した。さらに遺伝子の上流、下流領域の決定も終了し、全長約10kbにわたって構造が明らかとなった。
さらにこのチロシナーゼ遺伝子を含むプラスシドをアルビノ・メダカの受精卵に導入しその発現をみた。その結果マウスやヒトで必要とされると提唱されているM-box調節領域はメダカの場合必要ではなく、メラニン合成にとって必須の領域がサカナと哺乳類では大きく異なる事が明らかとなった。

Research Products

• [Publications] 堀 寛,別所義隆 他: "Cloning of the Mycoplasma capricolum gers encodiry peptide chein release factor" Gene. 169. 101-103 (1996)
• [Publications] 堀 寛・別所義隆 他: "Transposable element in fish" Nature. 383. 30-30 (1996)
• [Publications] 堀 寛・別所義隆 他: "Planarian mtDNA and reproductive mode" Molecular Ecology. 6. 129-136 (1997)
• [Publications] 堀 寛 他: "Albinism due to trausposable element insertion in fish" Pigment Cell Research. 10. 377-381 (1997)
• [Publications] 堀 寛 他: "An active Ac-like trausposable element in teleost fish" Journal of Marine Biotechnology. (印刷中). (1998)
• [Publications] 堀 寛 他: "メダカの転移因子-脊椎動物の遺伝子改変系を作る" バイオサイエンスとインダストリー. 55(7). 9-10 (1997)