1996 Fiscal Year Annual Research Report
極相森林群集における樹冠発達と相互作用に対する最大樹高と枝の沈み込みの影響
Project/Area Number |
08640805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
小池 文人 島根大学, 生物資源科学部, 講師 (20202054)
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Keywords | 最大樹高 / Population / 落葉広葉樹林 / 照葉樹林 / シュート |
Research Abstract |
鏡ヶ成周辺の極相林と隣接する2次林において,ブナ,ミズナラ,アズキナシ,イタヤカエデ,オオカメノキ,リョウブなどについて最大樹高を推定した.さらに被陰されていない状態の,さまざまな樹高の樹冠の最上部から枝を採取して樹高成長速度の変化を調べた. 落葉広葉樹林帯に加えて,千葉県清澄山の常緑樹林帯のスダジイ,アカガシ,アラカシ,コナラ,ヤマザクラ,ヤブツバキ,モチノキなどについても同様な調査を行った. その結果,いずれの樹種も樹冠が成長して最大樹高に近づくとともにシュート伸長量が低下することがわかった.この結果は1997年3月に札幌市で行われる日本生態学会大会で口頭発表する予定である. 落葉広葉樹林帯のブナでは,被陰されていない状態のさまざまなサイズの個体のシュートをマークしてシュートのpopulationの動態のパラメータの測定を開始した. また,枝の自重による沈み込みを実測する目的でさまざまなサイズのブナの個体にレーザー測距機能を持ったトータルステ-シヨン用のレフシートを貼り付け,空間的な位置の変化の測定を始めた.
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