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1996 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類の食性・摂取様式と咀嚼器官の形態との関係の解析

Research Project

Project/Area Number 08640907
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

茂原 信生  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20049208)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 國松 豊  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (80243111)
高井 正成  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90252535)
Keywords霊長類 / 口腔容量 / 口蓋 / 咀嚼 / 食性 / 機能形態
Research Abstract

本年度は、頭蓋骨における口腔容量の計測と口蓋の計測を含む形態分析を行った。ヒトを含む28種46個体の頭蓋21項目を計測し、その口腔容量を下記の要領で測定した。また、ニホンザルのオス19個体に関して、口腔容量の変異を調査した。口腔容量の計測は、口腔を閉じたときの大きさを指標として研究を進めるため、大きさΦの散弾を用いた。歯列の外側は歯科用のパラフィン板で覆い、下顎底は下顎縁に沿ってパラフィンワックス板で覆った。口腔容量計測の最後部をどこにするかは簡単には決定できないが、今回は硬口蓋の後縁を代表とした。これと対応して、口腔容量を計測した各種霊長類の口蓋と下顎骨に関する計測を行い、口腔容量をもっともよく反映する口腔容量推定値を当てはめる方法を検討した。これらの計測値から、相対口腔容量や頭骨モズルスなどを計算してそれぞれの関係について回帰分析を行った。他項目との関連性はその機能的な解析も含めて現在進行中である。
現時点で明らかになったことは、ヒトの下顎骨のオトガイの形成は、ヒトの言語機能を支える筋の発達によるものと解析されていたが、そのような単純なものではなく、咀嚼器官の重要な器官である舌を納めるためのスペースとして重要であることが示唆されている。
次年度は、舌の実際の大きさを固定標本で計測し、今年度に得られ現在解析中の口腔容量、および骨の計測によって得られたデータとをあわせて分析するとともに、現在集積している生態関係のデータとの関係を探る計画である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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