1996 Fiscal Year Annual Research Report
コンカレントエンジニアリングによる製品設計・生産のグローバル最適化
Project/Area Number |
08650136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉村 允孝 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60026325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石倉 弘樹 京都大学, 工学研究科, 助手 (30252472)
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Keywords | コンカレントエンジニアリング / 製品設計 / 生産 / コンカレント設計 / 多目的最適化 / 意思決定 / 効用理論 / 多層的最適化 |
Research Abstract |
本研究は,総合的により良い設計解を得るために,製品設計に関係する製品設計部門,製造部門,販売部門,製品企画部門における決定事項,評価特性に関連する環境を調査・分析し,それらの間の関係を,階層的,ネットワーク的,関係マトリックス的な形で総合的に表現し,多目的最適化手法や効用理論などを駆使した総合的意思決定システムを構築することを目的とする. 本年度は,製品の設計・生産における環境を分析し,ユーザーのニーズに基づく製品企画,設計,製造,販売のそれぞれの分野における評価特性と決定変数を明らかにした.そして,それらの評価特性と決定変数の関係を階層的,ネットワーク的,関係記述的な方法を用いて整理し,グローバルな観点から多目的最適化などの最適化手法を用いた意思決定アルゴリズムを構築した.さらに,それを実現する基本的なプログラムシステムを作成した.具体的な成果は以下の通りである. 1.製品設計に関連する各部門での評価特性,意思決定事項を調査・分析し,製品設計における環境を明らかにした. 2.評価特性の競合関係,協調関係,階層関係,ネットワーク関係をシステム的に解析した. 3.総合的意思決定によるメリットの最大化と,統合化に関わるデメリットの最小化の評価により,多目的最適化手法,多層的最適化法,効用理論などを用いた基本的な統合的意思決定システムを構築した. 4.基本的なプログラムシステムの作成と運用をおこなった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 吉村允孝: "製品の使用環境を考慮したフレキシブル最適設計に関する研究" 日本機械学会論文集(C編). 63巻605号. 310-317 (1997)
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[Publications] M.Yoshimura: "Product Design Based on Concurrent Processing of Design and Manufacturing Information by Utility Analysis" International Journal of Concurrent Engineering:Research and Applications. Vol.4,No.4. 379-388 (1996)
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[Publications] M.Yoshimura: "Flexible Optimization of Machine Products Considering the Working Environment" Proceedings of the 1996 ASME Design Automation Conference. 96-DETC/DAC-1057. 1-11 (1996)