1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08650159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Numazu National College of Technology |
Principal Investigator |
柳下 福蔵 沼津工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (60043147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 保男 酒井精密加工研究所, 所長
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Keywords | 研削加工 / ドレッシング / ブラストドレッシング / ツル-イング / 超砥粒ホイール / 砥石車 / 研磨剤 / Hertzの弾性接触理論 |
Research Abstract |
ブラスティグガンから噴射され、加速された研磨剤粒子が高速度でワーク材料に衝突した時、ワーク材料が変形し、除去されるメカニズムを説明するための理論を新に構築し、その理論に基づいて計算機シミュレーションするためのプログラム開発した。10種類(S55C、FC25、SS41、A1、銅、黄銅、アクリル、ソーダガラス、硬・軟質ゴム)のワーク材料に対してシミュレーションと実験を実施し、両結果を比較・検討したところ、6種類の金属材料と軟質ゴムについては両者が良く一致した。このことより、ブラストドレッシングによる材料の除去過程が理論的に説明でき、したがってブラストドレッシングの最適条件を探索する際に本計算機プログラム有効に活用できることが明らかとなった。 今年度に研究を実施した内容は下記の通りである。 1.Hertzの弾性接触理論、Finnieの高速粒子による材料除去の研究成果に基づいて、ブラストドレッシングにより材料が除去されるメカニズムを説明するための理論を新に構築した。 2.新に構築した理論に基づいて、計算機プログラムを作成した。 3.計算機プログラムの入力として必要となる、研磨剤粒子の総数と研磨剤粒子の分布状況については過去に研究された例がないので、実験装置を考案して実験的に求めた。その結果、分布は新規分布にしたがうことが分かり、ブラスト時間により決まる研磨剤総数と正規分布の標準偏差を入力すれば良いことが判明した。 4.研磨剤をWA#80として、上記10種類のワーク材料についてシュミュレーションと基礎実験を行ったところ6種類の金属材料と軟質ゴムについては両結果が良く一致することが分かった。したがって、新に開発した計算機プログラムは「ブラストドレッシングの最適条件探索」のために有効に活用できることが判明した。
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