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1996 Fiscal Year Annual Research Report

直接接触法による流動性氷の生成機構と流動特性

Research Project

Project/Area Number 08650278
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKurume National College of Technology

Principal Investigator

平碆 国男  久留米工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40037958)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 健一  久留米工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (20037857)
Keywords氷蓄熱 / ダイナミック氷生成 / 流動性氷
Research Abstract

水と不溶性の冷媒液を水中に注入し、直接接触熱伝達により生成される円盤状の氷は流動性に優れ、氷水スラリーによる冷熱貯蔵・輸送技術に有望であるが、その生成機構や流動特性はほとんど解っていない。これは氷晶の初生や成長過程の挙動の観察が困難であるためである。本研究では、流動しながら成長する氷晶の観察手段を確立し、その観察手段を用いて、実験パラメータによる氷晶の初生条件や成長過程の観察を行い、その生成機構を検討する。また、生成された氷晶の流動特性と融解伝熱特性を明らかにする。
本年度は、氷晶の初生および成長過程の顕微鏡観察が可能な実験装置を設計・製作し、冷媒フロリナ-トの温度と流量を主要パラメータとして、蓄熱漕の冷却特性と温度分布の測定、円盤状氷の成長過程の顕微鏡観察・解析を行った。得られた新たな知見は以下の通りである。
(1)蓄熱漕の温度分布は冷媒による撹拌効果で比較的均一な状態で直線的に温度降下し、氷点以下になると0.1K〜0.5K程度過冷却した後、氷晶が生成されると過冷却は急速に解除されほぼ0℃の一定値となる。
(2)氷晶はきわめて円盤状で、直径と厚さの比がほぼ一定の状態で、時間の経過とともに直径の増加割合を減少しながら直径3mm程度まで成長を続ける。
(3)成長した氷晶が複数個団塊となり流動が制限されると、個々の氷晶の形態は円盤状から樹枝状へと変化しながら成長する。これは団塊になることにより氷晶の運動と水の流動が制限され、過冷却の程度が局所的に変化するためと考えられる。
氷晶の成長過程のモデル解析と、氷水スラリーの流動特性と融解特性の実験・解析は、以上の実験結果をふまえて、次年度に行う予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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