1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08650321
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
山田 泰弘 福井工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (40220412)
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Keywords | Combinatorics / Structural Shapes / Multiobjective Structure |
Research Abstract |
本研究は、構造体と、構造体の結合・置換機能などを有する結合体から成る複合体及び複合体の知能部とから成る機械システムを提案し、これを実現するための基盤技術を確立することを目的とするものである。 本年度の研究実績の概要は以下の通りである。 昨年度実績の、構造体と結合体から成る複合体の発現機構に関する検討について、構造体と結合体との相互接続によって構成される複合体の多様性の検討を発展させて、複合体を構成する構造体数がより多い場合についての複合体を数え上げた。これによって、構造体数に対して存在可能な結合体数が明らかになり、複合体を構成する上で存在可能な最小結合体数の系列、存在可能な最大結合体数の系列、複合体数が最大(多様性が最大)の系列を列挙した。これにより、構造体数を増加/減少して形態を変化させる場合に、多様性が最も高い状態を維持できる系列が存在することを明らかにした。 次に、上記の研究成果を踏まえて、複合体の形成過程を検討するためのシミュレーションプログラムを開発した。このシミュレーションプログラムは、構造体の寸法、結合体の結合・置換機能を考慮したしたものであり、2次元モデル化して、複合体の形成過程を検討することができるものである。これにより、研究成果の実現可能性と、実現する上での今後の課題を明らかにした。
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