1997 Fiscal Year Annual Research Report
ビル内の電気設備によって生じる誘導雑音の位置検出方法の研究
Project/Area Number |
08650453
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
下塩 義文 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助教授 (80099887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 正純 熊本電波工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80110162)
古賀 広昭 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 教授 (40249884)
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Keywords | グロースタート式蛍光灯 / 対地平衡度 / コモンモードチョークコイル / 平衡ケーブル |
Research Abstract |
本研究の目的は,家庭内・ビル内の各種電気設備が誘導源となり通信伝送路へ生じる誘導雑音の分類・雑音の特徴の抽出を行うことにより雑音探知方法を明らかにすることであり,現時点までに,次のような成果を得ている.(1)家庭内の各種電気設備から生じる雑音の性質を明らかにするために,家庭内で最も一般に使用されているグロースタート式蛍光灯について,その雑音発生のメカニズムを明らかにするとともに,雑音防止回路の検討を行った.また,実際に電波障害を起こした,タッチセンサ式ランプの雑音特性を測定し,その特性を明らかにした.(2)遠方で発生した雑音の種類や位置を特定するための技術を開発するために,まず外部から通信ケーブルに誘導し,伝播してくる雑音の通信ケーブルへの誘導特性を明らかにする必要がある.外部信号による雑音の誘導において,通信ケーブルの対地平衡度特性が重要な働きをする.従来,この対地平衡度特性は理論的に求めることはほとんど行われていなかった.本報告では,この通信ケーブルの対地平衡度特性について,理論的に計算する方法を開発し,実験的にもこれを確認している.この成果は,平衡ケーブルの開発に重要な役割を果たすものと考えている.(3)電源線系に発生するノイズを抑えるための対策部品としてコモンコードチョークコイルが使用される.従来,コモンモードチョークコイルの使用については試行錯誤的な設計が行われてきた.本報告では,これについても理論的な計算ができるための糸口を与える方法を提案するとともに,一部その特性を実験的にも明らかにしている.
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Research Products
(1 results)