1996 Fiscal Year Annual Research Report
2方向地震力を受けるRC橋脚の曲げ降伏後のせん断耐力と靱性
Project/Area Number |
08650526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
タンゾ ウイリアム 埼玉大学, 工学部, 助教授 (00241919)
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Keywords | 鉄筋コンクリート橋脚 / 2方向地震力 / 耐震 |
Research Abstract |
地震力を受けるRC橋脚において、外力が1方向から作用する場合に較べ、2方向から同時に作用する場合の応答性状は、より厳しくなることが考えられる。現在の耐震設計においては構造物を各軸直交方向について独立に検討を行っているために、このような影響が考慮されていない。本研究では2方向外力の入力が可能である載荷実験システムを開発し、そのシステムを用いて、2方向外力を受けるRC橋脚の基本的な性質及びその弾塑性応答性状を実験的に明確にする事である。さらに、プレストレストコンクリートラーメン橋脚において、地震が橋軸方向から入力された場合の耐震安全性について実験的に検討を行った。本研究の範囲内から以下ことが言える。 (1)2方向からの地震力がRC部材に作用する場合、ある一方の変形が大きい場合、2軸相互作用によりその直交方向に大きな耐力低下がみられ、この影響を耐震設計では考慮することが必要がある。 (2)2方向からの地震力がRC部材に作用する場合、部材の特性のモデル化が難しいため、仮動的実験のような復元力モデルを必要としない実験手法は有効であるといえる。 (3)プレストレストコンクリートラーメン橋脚において、地震波が橋軸方向から入力された場合、橋脚のみならず桁にも大きな損傷が生じることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)